HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

植田 真史先生のマインドフルネスのススメ

どの瞑想から始めればよい? 〜瞑想Q&A〜

 

 

Q.
インターネットの情報を見ながら自分で瞑想をしています。
いろんな種類の瞑想があり、目移りしてあれこれやってはあまり定着していません。初心者におすすめな瞑想はありますか?
 
A.
まずは呼吸瞑想から始めてみるのはいかがでしょうか。「日常のプラクティス」を組み合わせるのもおすすめです。
以下に詳しく解説しますね!
 
 
 

おすすめは呼吸瞑想

 
 
呼吸瞑想は、呼吸の感覚に注意を向ける瞑想です。注意がそれたら、もう一度呼吸に注意を戻すということを繰り返し、集中力を鍛えることができます。詳しいやり方に関しては、過去のこちらの記事を参考にされてください。ガイド音源もご用意しています。
 
 
呼吸瞑想がおすすめの理由の一つは、手軽に始められることです。特に道具が要らず、場所を準備する必要もありません。
強いて言えばクッションやタイマーがあるとよいですが、クッションがなくても椅子でも構いませんし、タイマーはスマホのものを使えば大丈夫です。
 
手軽に始められるとはいっても、呼吸瞑想は過去数千年にわたって続けられてきた伝統ある瞑想法です。瞑想にもいろいろな流派がありますが、その多くで、呼吸瞑想が最初の瞑想に位置付けられています。呼吸瞑想では集中力や注意のコントロール力を鍛えることができ、その後他の種類の瞑想に取り組む際の基礎を作ることができます。
 
 

呼吸瞑想が難しい場合

 
 
なかには、呼吸瞑想を行うことが難しいと感じる方もおられます。例えば、呼吸に注意を向けるうちに呼吸がぎこちなく、つらく感じたりする場合が挙げられます。
 
そういった際には、無理に呼吸瞑想を選ぶ必要はありません。代わりの案として、音に注意を向ける瞑想はいかがでしょうか。こちらも、集中力や注意のコントロールを養うのに適した瞑想です。
 
やり方は呼吸瞑想のときと似ています。音の感覚に注意を向け、注意がそれたら戻るということを繰り返していきます。こちらの記事に詳しい方法と音声ガイドを掲載しておりますので、よかったら参考にしてください。

音の瞑想 〜音声ガイド付き〜

 
 
 

日常のプラクティス

 
 
 
ここまで紹介してきた呼吸瞑想や音の瞑想は、一定の時間をとって座って行うものですが、それとは別に「日常のプラクティス」を行うことをおすすめします。
 
「日常のプラクティス」とは、五感に注意を向けながら、日常動作を行うものです。
例えば、お皿洗いのとき。手に水が当たる感覚や、水の流れる音、洗剤の香り、皿の表面の光沢など、五感にはさまざまな情報がやってきます。
これらは普段何気なく見過ごしているかもしれませんが、こういった感覚に注意を向けるだけでも、十分に瞑想になるのです。
 
皿洗い、歯磨き、シャワー、ゴミ出し、…どんなことでも構いませんので、日常の動作を一つ決めて、五感に注意を向けながらやってみましょう。
瞑想の時間をあらためて設ける必要がありませんし、日常動作と結びつけることで習慣化しやすいため、とてもおすすめです。
 
 
 

まとめ

 
 
いかがだったでしょうか?どんな瞑想をすれば良いのか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
HHLABでは瞑想に関する情報をたくさん発信していきますので、ぜひ今後もチェックをお願いします!
 
 
植田 真史

植田 真史(うえだ まさし)

みゆきの里顧問
医師・マインドフルネス講師

米国Brown大学認定マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師
Home of Mindfulness代表
現代マインドフルネスセンター副代表

眼科医だった頃にうつ病に悩まされたが、マインドフルネスとの出会いをきっかけに快復。
その際の経験から精神科医に転向し、渡米してマインドフルネスの講師資格を取得。
病院外にも目を向けてマインドフルネスの普及活動に取り組んでいる。

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