HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

植田 真史先生のマインドフルネスのススメ

音の瞑想 〜音声ガイド付き〜

 
やらないといけないことが多くて不安が強い…
考えごとが多くて心が休まらない…
 
そんなお悩みはありませんか?
 
今回の記事では、心を落ち着けることに役立つ、「音の瞑想」をご紹介します。
 
この瞑想は、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)というプログラムで紹介される瞑想から、一部を取り出したものです。
今回は8分間のガイド動画付きです。ぜひ一緒にやってみてくださいね。
 
 

ガイド付き音源

 
 
 
 
 
 

今回の瞑想の説明

 
 
音の瞑想では、身の回りの音に注意を向け、観察していきます。
 
 
瞑想の準備
 
この瞑想は座って行います。座る場所は椅子でも、床に置いたクッションの上でも構いません。
 
①グラウンディング
身体が床や、その下の大地に支えられている感覚を味わってみましょう。
 
②姿勢を整える
背筋を自然に伸ばしておきます。両手はリラックスして、膝や太ももの上に置いておきましょう。
 
③呼吸の観察
音の観察の前に、一旦呼吸の感覚に注意を向けてみましょう。呼吸をコントロールする必要はありません。自然に起こっている呼吸の感覚に注意を向けてみましょう。
 
④音の観察
いよいよ音を観察していきます。静かだと思っている室内でも、耳を澄ませてみるとさまざまな音がなっていることに気づくのではないでしょうか。
高い音、低い音、長く続いている音、途切れ途切れの音。そのような言葉で表現される音が、実際にはどのような感じなのか感じ取ることができるか、試してみましょう。
 
また、音から注意が別のところにそれていることに気づいたら、優しく音の観察に戻ってきましょう。
 
⑤呼吸の観察
最後にもう一度呼吸の感覚に戻って終わります。
 
 
 
 
 

音の瞑想で鍛えられる力

 
 
音の瞑想で鍛えられる力には2種類あります。
 
1つ目は、注意力です。
 
注意力は、自分が決めた対象に注意を向け、保つ力です。
 
みなさんも、心にさまざまな考えが浮かんできて、それにとらわれ、手放せないことはないでしょうか。
これは注意のコントロールがうまくいっていない状態です。
 
何かに注意を保つ練習を普段からしていると、考えを手放し、心の穏やかさを取り戻しやすくなります。
 
 
2つ目は、観察力です。
 
観察力は、物事を先入観なく、ありのままに観察する力です。
私たちは普段、自分の先入観を通して周りの世界を認識しています。
 
先入観は生活の中で培われてきたものなので、それを否定的に捉える必要はありません。
しかしときに、先入観のために現状認識が不正確になり、物事がうまく運ばなくなってしまうことがあります。
 
瞑想を通じて物事(今回の瞑想の場合は音)をありのままに把握する練習をすることで、視野を広げ、より創造的な対処が可能となるのです。
 
 

まとめ

 
 
いかがだったでしょうか。この瞑想はちょっとした空き時間でも行うことができますので、ぜひ生活に取り入れてみてくださいね!
 
 
 
 
 
植田 真史

植田 真史(うえだ まさし)

みゆきの里顧問
医師・マインドフルネス講師

米国Brown大学認定マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師
Home of Mindfulness代表
現代マインドフルネスセンター副代表

眼科医だった頃にうつ病に悩まされたが、マインドフルネスとの出会いをきっかけに快復。
その際の経験から精神科医に転向し、渡米してマインドフルネスの講師資格を取得。
病院外にも目を向けてマインドフルネスの普及活動に取り組んでいる。

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