HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

医療

漢方薬の保険適用と入手方法

漢方藥的保險適用與取得方式

language:

  • 日本語
  • 中文
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに読むコラム

 

こちらの記事は東洋医学の「基礎」となるコラムです、より理解していただくために、まず、はじめにご覧ください。

 

 1⃣ 現代人に必要な東洋医学の知識

 2⃣ 現代医学・伝統医学・西洋医学・東洋医学「言葉の定義」

 3⃣ 日本における漢方の普及と発展

 4⃣ 中国伝統医学、中医学及び現代中医学の定義と構造

 5⃣ 中医学の特徴

 6⃣ 中医学診療の考え方

 7⃣ 代替医療・統合医療とは何のこと?

 

 

 

漢方薬は大別すると医療用と一般用の2種類があります。

 

医療用漢方製剤

 

医療用漢方製剤は西洋医学の一般的な病院、病院の漢方外来、漢方専門医院などの医療機関で処方してもらうことができます。現在ではエキス剤、煎じ薬を含む、148処方が健康保険の対象となっています。したがって、これらの漢方薬を処方してもらう場合は原則として1~3割の患者負担となりますので、西洋薬より安価な場合もあります。費用の負担が少なく、長期的な治療に適していますが、漢方薬の選択の幅には自ずと制限があります。

保険診療の特徴はセミオーダー方式で厚生労働省に承認された既定の148処方の中から、患者の症状に適したものを選ぶことになります。

最近では、西洋医学の病院でも漢方薬を処方できますが、西洋医師が処方する場合、漢方薬を西洋薬と同様に取り扱い、を勘案することなく処方していることもあります。注意点として、症状が複数ある場合には各症状に合わせて処方されるため、生薬が重複することもあります。

 

一方、一般病院内にある漢方外来は、西洋、東洋医学のどちらにも精通した医師がいますので、血液検査や心電図といった検査に加え、四診など東洋医学的な診断を受けられます。基本的に保険適用漢方薬を処方しますが、保険適用外の漢方薬を処方することもあります。

 

漢方診療を専門に行う漢方専門医療機関では、症状によっては自由診療(保険外診療)を行う場合もあります。

漢方治療の多くは健康保険が適用されますが、病名ごとに使用できる漢方薬が制限されているため、個々人の体質、病状に合わせた処方を行おうとすると保険適用外となる場合も多くあります。

「初診から治療終了までの診療行為中、保険適用の診療行為と保険不適用の診療行為を混在させてはならない」という混合診療禁止ルールがあります。

このため、自由診療が一部でもある場合は、すべてを自由診療にする必要が生じます。

 

自由診療は未認可の生薬や保険適用疾患以外の漢方薬の利用も可能なため、患者のに合わせた本来の治療を行うことができます。

自由診療の処方は数百種類以上に上ります。その処方の特徴はフルオーダー方式で患者の症状・体質に合わせて生薬の配合を調整し、量の加減も行います。

留意点としては保険適用外のため全額自己負担となることです。また、品質が一定ではなく、処方する医師や薬剤師の漢方医学に関する経験と知識が求められます。

漢方専門医療機関や漢方薬局で自由診療を受ける場合は健康保険が適用されないため、全額患者負担となります。

 

一般用漢方製剤

 

一方、一般用漢方製剤はエキス剤と煎じ薬など多種類があり、漢方薬局やドラッグストアでも入手できます。医師の処方箋がなくても気軽に購入できますが、医療用より効き目が弱く作られています。

また、一般用漢方製剤は保険の適用がありませんので、薬価は医療用より高いものの自由診療の薬よりは安価です。漢方薬には高いというイメージがあると思いますが、場合によっては同じ病気でも西洋薬より安価で、日数が短く済むこともあります。

 

 

参考文献

  • 関口善太著.〈イラスト図解〉東洋医学のしくみ.日本実業出版社,2003
  • 安井廣迪著.医学生のための漢方医学【基礎編】.東洋学術出版社,2008
  • 平馬直樹・浅川要・辰巳洋著.オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書.株式会社ナツメ社,2014
  • 仙頭正四郎著.最新 カラー図解 東洋医学 基本としくみ.株式会社西東社,2019

 

 

 

漢方藥大致分為醫療用與一般用兩種類型。

 

醫療用漢方製劑

 

醫療用漢方製劑可以在西醫的一般醫院、醫院的漢方門診、漢方專科醫院等醫療機構獲得處方並在專門的銷售醫療保險用藥品的藥局買到。目前包含煎劑與濃縮顆粒劑在內,共有148種處方被列入健康保險給付範圍。

    因此,若取得了這些漢方藥的處方,原則上患者僅需自付1~3成費用,有時甚至比西藥更便宜。由於經濟負擔較輕,也適合長期治療,但自然地也具有了在漢方藥種類的選擇範圍上(只有148種)的限制。

 

    保險診療的特點是「半客製化」方式,由厚生勞動省所核准的既定148種處方中,挑選最適合患者症狀的藥方。

    近年來,即使在西醫醫院中也能開處漢方藥,不過當西醫師開處方時,往往將漢方藥當作與西藥同樣的治療方式來處理,並未考量「證」來進行辨證開方。需要注意的是,若患者有多個症狀,可能會分別針對各症狀開藥,導致生藥重複的情況。

 

    另一方面,一般醫院內設有的漢方門診,醫師通常同時熟悉西醫與中醫學。除了四診等中醫診斷外,也能接受血液檢查、心電圖等檢測。基本上會開處保險適用的漢方藥,但有時也會開出保險未涵蓋的漢方藥。

 

    在專門從事漢方診療的醫療機構中,根據症狀,有時也會進行自由診療(自費診療)。

    雖然大部分漢方治療可適用健康保險,但因每個病名對應可用的漢方藥有限制,若想依據個人體質、病情進行更精準的處方,常常會出現保險不適用的情況。

    因為有禁止混合診療的規定,「在一次診療行為中,不得同時混合保險給付的診療與非保險給付的診療」。因此,只要部分治療屬於自費診療,就必須全部改為自由診療。

    自由診療可使用尚未獲准的生藥或非保險給付病症的漢方藥,因此能進行更符合患者「證」的治療。自由診療的處方多達數百種,其特徵為「全客製化」方式,根據患者的症狀與體質調整生藥的配伍,並可增減劑量。

    需注意的是,在漢方專科醫療機構或漢方藥局接受自由診療時,由於不適用健康保險,因此費用需全額由患者負擔。

    此外,藥材品質不一定穩定,對於開方醫師或藥師的漢方醫學知識與經驗有相當要求。

 

一般用漢方製劑

 

另一方面,一般用漢方製劑有濃縮顆粒劑、煎劑等多種類型,可在漢方藥局或藥妝店購買。即使沒有醫師處方箋也能輕鬆取得,但其藥效通常比醫療用來得弱。而且,一般用漢方製劑不在保險給付範圍內,雖然藥價比醫療用的高,但仍比自由診療所用藥物便宜。

 

    雖然一直以來有漢方藥價格昂貴的印象,但是實際上,有時同樣的疾病,漢方藥反而比西藥便宜,且治療日數也可能更短。

 

 

參考文獻:

1)關口善太著,《やさしい中医学入門》,東洋學術出版社,1993年

2)安井廣迪著,《医学生のための漢方医学【基礎編】》,東洋學術出版社,2008年

3)平馬直樹・淺川要・辰巳洋著,《オールカラー版 基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書》,株式會社ナツメ社,2014年

4)仙頭正四郎著,《最新 カラー図解 東洋医学 基本としくみ》,株式會社西東社,2019年

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
© Holistic Health Lab All rights reserved.