HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

医療

中医学診療の考え方

第七講:中醫學診療的思路

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中医学は、統一体観・哲学観・恒動観・系統観を根拠とし、人体の正常な構造と働きを独特の身体観(解剖生理学)で把握し、これらが異常を来たした状態を病因と病機(病因病理学)から解明します。

まず、望診・聞診・問診・切診(四診)で体内のバランスと各臓器の機能の強さと働きが順調かどうかを判別し、中医学特有の“弁証論治”の分析方法により、各種の自他覚症状の体内外の根本的な原因(証)を探し出し、“証”によって確立されている治療原則を基に治療方法を選び、処方する薬を組み立てます。

古代から連綿として蓄積された薬物学(本草)と処方学の知識を駆使して適切な処方を選択し、診断学によって導かれた治療法に基づいて、適切な薬の投与等を行います。

この一連の作業は“弁証論治”と呼ばれ、中医学の最も重要な骨格をなしています。

 

 

上記の図の様に四診といわれる診察法によって、病変の原因・経過・予後を判断するとともに、患者の状態・病変の性質と部位・正気と病邪の力関係などを見極めます。

 

 

 

 

体内外の病態とその原因を指す

 

 

弁証

 

 

四診で得られた情報を分析し、疾病の本質“証”を確定すること。(八綱弁証、気血津液弁証、臓腑弁証、病邪弁証、外感熱病弁証など)

 

 

論治

 

 

証”によって治療原則を確立すること

 

 

処方

 

 

処方 “証”に対する漢方薬および鍼灸、気功、薬膳などを処方すること。

心理、精神、行動、運動、生活習慣などの中医養生学的な指導も含む。

 

 

気・血・津液・精

 

 

人体を構成する基本的な物質で、これらによって生命活動および臓腑・経絡・組繊・器官の生理的機能が維持される。

 

 

薬物学

 

 

中医処方に用いられる薬物は動物・植物・鉱物などの天然物で生薬、あるいは和漢薬、漢薬、中薬と呼ばれる。漢代の『神農本草経』を基礎として発展、今日に至っている。

 

 

処方学

 

 

中医学方剤処方は、いくつかの生薬の組み合わせからなる複合処方であり、紀元前から様々な病態に対して、数多くの処方が創案され、その名称と治療効果の優秀さゆえに、後世まで長く伝えられた処方も数多くある。最たる名著は『傷寒雑病論』である。

 

 

 

 

参考文献

1)    関口善太著.やさしい中医学入門.東洋学術出版社,1993

2)    趙基恩・岩谷典学.現代中医診療の手引き.医歯薬出版,1997

3)    神戸中医学研究会.中医学入門(第2版).医歯薬出版,1999

4)    安井廣迪著.医学生のための漢方医学【基礎編】.東洋学術出版社,2008

 

中醫學診療的思路

 

中醫學是以統一體觀、哲學觀、恆動觀、系統觀為理論基礎,以獨特的身體觀(解剖生理學)來理解人體的正常結構和功能,並通過分析異常情況的病因和病機(病因病理學)來揭示疾病的本質。

首先,通過望診、聞診、問診、切診(四診)來判斷體內的平衡狀態以及各臟器功能的強弱和運行是否順暢,通過中醫學特有的“辨證論治”分析方法,找出各種主觀和客觀癥狀在體內外的根本原因(證),基於所確定了的 ” 證“建立治療原則,選擇治療方法,配伍處方方藥。

運用從古代不斷積累的藥物學(本草)和方劑學知識,選擇合適的處方,並依據診斷學導出的治療方法進行合理的藥物投放等操作。

這一系列過程稱為“辨證論治”,是中醫學中最重要的核心部分。

 

辨證論治的構成

 

 

 

通過四診的診察方法,判斷病變的原因、經過、預後,同時鑒別患者的狀態、病變的性質和部位、正氣與病邪的力量對比等。

 

 

《註 釋》

 

 

指體內外病態及其原因。

 

辨證:分析四診所得資訊,確定疾病的本質“證”。

(包括八綱辨證、氣血津液辨證、臟腑辨證、病邪辨證、外感熱病辨證等)

 

論治根據“證”確定治療原則。  

 

處方為“證”配伍中藥、針灸、氣功、藥膳等。同時也包括心理、精神、行為、運動、生活習慣等中醫養生學的指導。

 

氣、血、津液、精:是構成人體的基本物質,維持生命活動及臟腑、經絡、組織、器官的生理功能。

 

藥物學中醫處方用藥物包括動物、植物、礦物等天然物質,稱為生藥,或稱和漢藥、漢藥、中藥。以漢代的《神農本草經》為基礎發展至今。

 

處方學中醫學方劑處方是由若干生藥組合而成的複合處方,自西元前以來,為各種病態創製了眾多方劑,有許多因其名稱及卓越的治療效果而被後世廣泛傳承的處方,如《傷寒雜病論》就是處方學中的經典之作。

 

 

參考文獻:

1) 關口善太著. 《易懂的中醫學入門》.東洋學術出版社,1993

2) 趙基恩、岩谷典學. 《現代中醫診療指南》. 醫齒藥出版,1997

3) 神戶中醫學研究會. 《中醫學入門(第2版)》. 醫齒藥出版,1999

4) 安井廣迪著. 《醫學生的漢方醫學【基礎篇】》.東洋學術出版社,2008

 

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