HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

植田 真史先生のマインドフルネスのススメ

フォーマルなプラクティスと日常のプラクティス

 
みなさんは、マインドフルネスには瞑想以外にも様々なプラクティス(練習・実践のこと)があることをご存知でしょうか。
 
それらのプラクティスは、大きく2種類に分けることができます。フォーマルなプラクティスと、日常のプラクティスです。
今回はこの観点から、マインドフルネスのプラクティスについてご紹介したいと思います。
 
 
 
 
 

プラクティスとは

 
 
マインドフルネスでは「プラクティス」という言葉がよく使われます。この言葉には2つの意味合いがあります。
1つは練習、もう1つは実践という意味です。
 
マインドフルネスにおいては、練習するだけではなく、それを実践し日常生活の中に浸透させていくことも重要です。
そのためこの2つの意味を持つ「プラクティス」という言葉がよく使われるのです。
 
 
 
 

フォーマルなプラクティス

 
 
 
それではまずはフォーマルなプラクティスについて見ていきましょう。
 
型に沿って記入するための様式やのことを「フォーム」と言ったりしますよね。
またスポーツにおける決まった流れの身体の動きのことも「フォーム」と言いますね。
 
このことからわかるように「フォーマル」には、型に沿って行うという意味合いがあります。
フォーマルなプラクティスとは、時間や場所を確保して定期的に行うプラクティスのことです。
 
フォーマルなプラクティスの代表は、座って行う瞑想です。また身体感覚に気づくボディスキャン瞑想、
身体に注意を向けながら行うマインドフル・ヨガや歩行瞑想などもこの中に入ります。
 
 
 

日常のプラクティス

 
 
次に日常のプラクティスについて見ていきましょう。
 
日常のプラクティスは、その名の通り日常生活の中で行うものです。
私たちは様々な動作をして生活しています。食事をとったり、掃除をしたり、お風呂に入ったり…
その際に今の身体の感覚や思いに気づきながら行うのが日常のプラクティスです。
 
代表的なものは五感に注意を向けながら食事をとる「マインドフル・イーティング」です。
また歩く際に足の感覚に注意を向ける「マインドフル・ウォーキング」もこの中に入ります。
 
どのような動作であっても注意を向けながら行うことでプラクティスにしてしまえるのが日常のプラクティスです。
 
 

フォーマルと日常の関係

 
 
フォーマルなプラクティスと日常のプラクティスは、マインドフルネスにおいて車の両輪のようなものです。
フォーマルなプラクティスで注意力や観察力を養い、日常のプラクティスで生活に浸透させることでマインドフルネスの真価が現れます。
 
HHLABではフォーマル、日常の両面から様々なプラクティスをご紹介していますので、ぜひ他の記事もチェックして見てくださいね!
 
 
 
植田 真史

植田 真史(うえだ まさし)

みゆきの里顧問
医師・マインドフルネス講師

米国Brown大学認定マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師
Home of Mindfulness代表
現代マインドフルネスセンター副代表

眼科医だった頃にうつ病に悩まされたが、マインドフルネスとの出会いをきっかけに快復。
その際の経験から精神科医に転向し、渡米してマインドフルネスの講師資格を取得。
病院外にも目を向けてマインドフルネスの普及活動に取り組んでいる。

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