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マインドフルネスの「定義」①

 
 
今回からの記事シリーズでは「マインドフルネスの定義」について書きたいと思います。
何かとふわっとしがちな「マインドフルネス」という言葉ですが、定義をお示しすることでみなさんのマインドフルネスに対するイメージを洗練させていただけたら嬉しいです。
 
マインドフルネスは体験が重要な概念なので、言葉による定義だけで完全に把握できるものではないということもご理解頂き、あくまで定義の一例ということで読んでいただければと思います。
 
厳密な定義とは異なり、あくまでマインドフルネスの「定義」とは「実践のための足がかり」のような意味合いで捉えた方がよいと考えています。

 

マインドフルネスの定義

 
 
それでは早速「マインドフルネスの定義」として最も有名なものをお示しします。この定義はマインドフルネスストレス低減法(MBSR)というプログラムの開発者であるジョン・カバットジン(Jon Kabat-Zinn)博士によるものです。
 
マインドフルネスとは…
 
 
 
今という瞬間のなかで、
意図的に、
そして評価も判断もすることなく、
手順に沿って
注意を向けていくことから生じる
気づきです。
 
J. カバットジン 著 春木 豊・菅村 玄二 編訳 (2013)
マインドフルネス瞑想ガイド 北大路書房
 
 

 

…と言われても何のことだかわからないと思います。実はこの「定義」はマインドフルネスのプログラムの最初に紹介されることが多いのですが、少し抽象的なので、いきなり面食らってしまう人も多いようです。この記事では、部分に分けて丁寧に解説していきます!

 

何に注意を向ける?

 
 
まず定義の一番最後を見るとマインドフルネスとは「注意を向けていくことから生じる気づき」であると書いてあります。
でもいきなり「注意を向けていく」と言われても、「何に?」ってなりますよね?この定義には実は「何に」に相当する部分は出てこないんですね。
 
実は、対象は「注意を向けられるあらゆるもの」ということになります。身体の感覚や、音、匂い、目に見えるもの、味、思いや考え・感情など…ですのでことさら「何に」という部分は定義では触れられていないんです。
 
マインドフルネスの実践では五感や思いなどさまざまなものに注意を向けます。それを簡単に体験できるのがレーズン瞑想です。
このHHLABにも動画付きの記事「レーズン瞑想〜五感を使ってレーズンを体験してみよう」を書いていますので、ぜひ一緒にやってみてくださいね!
 
 

どんな風に注意を向ける?

 
 
でもこれでもまだわかりにくいですよね?「どんな風に注意を向けるの?」という疑問が湧いてくると思います。実はマインドフルな状態になるためには、注意の向け方が大切なんですね。その注意の向け方について述べているのが、残りの部分ということになります。
 
4つに分けると、
 
①今という瞬間のなかで、注意を向ける
 
②意図的に、注意を向ける
 
③評価も判断もすることなく、注意を向ける
 
④手順に沿って、注意を向ける
 
ということになります。次回以降の記事では4つのパートを上から順に説明していきますね。
 
 

まとめ

 
 
今回の記事では「マインドフルネスの定義」として最も有名な文章をご紹介し、特に注意の対象に関して説明しました。
次回以降の記事ではさらに、マインドフルネスにおける注意の向け方を、具体例を交えながら解説していきます。
植田 真史

植田 真史(うえだ まさし)

みゆきの里顧問
医師・マインドフルネス講師

米国Brown大学認定マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師
Home of Mindfulness代表
現代マインドフルネスセンター副代表

眼科医だった頃にうつ病に悩まされたが、マインドフルネスとの出会いをきっかけに快復。
その際の経験から精神科医に転向し、渡米してマインドフルネスの講師資格を取得。
病院外にも目を向けてマインドフルネスの普及活動に取り組んでいる。

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