HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

植田 真史先生のマインドフルネスのススメ

瞑想の効果との付き合い方

 
瞑想をやっても効果が感じられない…
リラックスするために瞑想をやっても逆にイライラしてしまった…
 
瞑想の指導をしているとこのようなお声を頂くことがあります。
そこで今日は瞑想の効果との付き合い方というテーマでお話ししていきたいと思います。
 
 
 
 
 

瞑想の効果

 
 
 
瞑想やマインドフルネスの効果に関しては、近年科学研究が飛躍的に進展しています。
特に心身の健康、人間関係、学習や仕事における効果がどんどん検証されてきています。
詳しくは以前執筆した⇒クリック⇒こちらの記事⇐クリック⇐をチェックしてみてください。
 
 
皆さんの興味のある効果はありますか?
このようなさまざまな効果がメディアで取り上げられていることもあり、マインドフルネス瞑想の知名度は徐々に上がってきています。
「そのような効果があるならやってみようかな」と興味を持って私のところに来てくださる方も多いのです。
 
 
 

思い通りに効果が出るわけではない

 
 
 
しかし、こう言っては身も蓋もないかもしれませんが、必ずしも最初に考えていた通りに効果が現れるわけではないのです。
まるで痛み止めのお薬を飲んだらすぐに頭痛がとれたときのように、瞑想をしたらイライラがスーッとなくなった、というようなことが起こればよいのですが、そのようなことはむしろ珍しいかもしれません。
 
瞑想の効果に関して行われている研究では、参加者に一定の期間瞑想を実践してもらっていることが普通です。
 
そのことを意識せずに一度の瞑想で効果を得ようとすると、思ったほどの効果が得られずに幻滅してしまい、瞑想継続のモチベーションを失うということになりかねません。
 
瞑想の恩恵は継続による部分が大きいため、これはもったいない状況と言えます。
 
 
 

ではどう考えればよい?

 
 
 
それでは、モチベーション維持のためにはどのように考えればよいのでしょうか?
私は、瞑想の目的に関しては二段構えで考えることをおすすめしています。
 
まず、初めにあなたを瞑想に導いてくれた、期待している効果は大切にしていただきたいのです。
しかし、一旦瞑想の習慣を始めたら、最初の期待は一旦わきにおいて、しばらく淡々と瞑想を続けてみましょう。
すぐに効果を得たいという気持ちを手放してしばらく瞑想を続けていると、かえって効果が得られやすい、というのが瞑想の面白い性質です。
 
目安としてまずは1〜2ヶ月、まるで植物の種から芽が出るのを待つように、瞑想を続けてみませんか?
 
 
 

まとめ

 
 
 
今日は瞑想の効果との付き合い方について説明しました。このホリスティックヘルスラボでは、さまざまな瞑想の実践法に関する記事も執筆しています。ぜひ他の記事もチェックしてみてくださいね!
植田 真史

植田 真史(うえだ まさし)

みゆきの里顧問
医師・マインドフルネス講師

米国Brown大学認定マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師
Home of Mindfulness代表
現代マインドフルネスセンター副代表

眼科医だった頃にうつ病に悩まされたが、マインドフルネスとの出会いをきっかけに快復。
その際の経験から精神科医に転向し、渡米してマインドフルネスの講師資格を取得。
病院外にも目を向けてマインドフルネスの普及活動に取り組んでいる。

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