COLUMN

コラム

植田 真史先生のマインドフルネスのススメ

マインドフルにお風呂に入ろう

 

 
前回の記事では、フォーマルなプラクティスと日常のプラクティスについてご紹介しました。
今回は日常のプラクティスの一例として、マインドフルな入浴についてお話ししていきます。
 
 
 
 
お風呂でリラックス?
ストレスで疲れたときに、リラックスしようとお風呂に入っても、
なかなか心が休まらず、身体の疲れも残ったまま…
そんな経験はありませんか?
 
 
お風呂に入って気持ちよく過ごそうとしても、日中の不快な出来事が頭に巡ってきたり、
不安なことについて何度も考えてしまったりと、心はなかなか思い通りに休まるものではありませんよね。
 
 
結果として心が忙しいまま、お風呂が単なる作業になってしまうということはよくあるのではないでしょうか。
このような状態では身体の疲れも思うように取れず、漠然としただるさが残りやすくなります。
 
 
そこで今日は、入浴の時間を心や身体をケアする時間とするための「マインドフルな入浴法」をご提案します。
 
 
 
 

マインドフルに身体を洗う

 
 
 
まず、身体を洗うときに、身体の感覚に注意を向けてみましょう。
お湯が身体に当たる感覚や、身体の表面にボディソープをつけるときの感覚など様々な感覚があります。
また髪を洗うときにも頭皮の感覚、手の感覚など、普段は気づきませんが繊細な感覚があります。
 
これらの感覚に注意を向けることで、必要以上の心の忙しさを一旦わきにおいて、今の瞬間に戻ることができます。
注意がそれても大丈夫です。その度に身体の感覚に戻ってください。これを心がけるだけでも、入浴の時間を心休まる時間にすることができるはずです。
 
 
 

マインドフルにマッサージ

 
 
 
浴槽に入ったら、ここでもまず身体の感覚を感じとってみましょう。疲れているところはあるでしょうか。
特に肩や腰、脚などは疲れをためやすい場所です。このように感覚に注意を向け、自分の身体の疲れを感じとることはセルフケアのための第一歩です。
 
疲れに気づいたら、その部分をマッサージしてみましょう。この際もしっかり感覚に注意を向けながら心地よい範囲で行います。
普段自分のために何も言わず働いてくれている身体のメッセージを受け取り、ねぎらいの気持ちを向けながら行うのもよいでしょう。
 
マッサージ前後の感覚の違いにも気づいてみましょう。
 
 
 
 

その他の感覚

 
 
今回は身体の感覚を中心に説明しましたが、他にも視覚、嗅覚、聴覚など様々な感覚がありますね。
余裕があればこれらの感覚に注意を向けるのもよいでしょう。毎日のルーティンになっている入浴という時間が、思いがけず豊かでリラックスできる時間になるかもしれませんよ。
植田 真史

植田 真史(うえだ まさし)

みゆきの里顧問
医師・マインドフルネス講師

米国Brown大学認定マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師
Home of Mindfulness代表
現代マインドフルネスセンター副代表

眼科医だった頃にうつ病に悩まされたが、マインドフルネスとの出会いをきっかけに快復。
その際の経験から精神科医に転向し、渡米してマインドフルネスの講師資格を取得。
病院外にも目を向けてマインドフルネスの普及活動に取り組んでいる。

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