あなたは心地よい睡眠がとれていますか？

寝つきが良く、夜間に何度も目が覚めたりせずに朝を迎え、眠った～！という充足感がありますか？今回は睡眠とアロマテラピーについてのお話です。

睡眠とは

ヒトや高等哺乳類には睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠の2つの睡眠があります。

レム睡眠・・・身体を休息させる睡眠

ノンレム睡眠・・・脳を休息させ機能を回復させる睡眠

それぞれの睡眠は進化の過程でうまれたそうです。大脳が未発達な変温動物は骨格筋の緊張を落とすことで(レム睡眠)体温を下げ、エネルギーの消耗を少なくする。鳥類や哺乳類など大脳皮質が発達した恒等動物では、骨格筋が緩むだけでは体温低下せず最大のエネルギー消耗をする脳の活動レベルを落とす(ノンレム睡眠)為に眠るそうです。

人は更に大脳皮質が発達しているために、この2種類の睡眠が組み合わさったと言われています。約90分1サイクルを朝方まで4～6回繰り返し、脳や身体を休める事ができるのですね。

不眠の原因

睡眠と覚醒は「体内時計のはたらき」「情動興奮」「寝床で過ごす時間の長さ」の３つが要素となっており、バランスが崩れると不眠になってしまいます。

不眠のタイプ

・入眠障害

・中途覚醒

・早朝覚醒

・熟睡障害

適切な睡眠時間は個人差がありますが、一般的には

60歳未満：6.5～7時間

60歳以上：6～6.5時間といわれています

基本睡眠時間が６時間以下となると唾液中の免疫グロブリンIgAが減少し、8時間睡眠の人の3倍風邪にかかりやすいことも分かっています(行動医学研究2010；15；33-40)

眠るために必要な事・やめたほうがいい事

やってみよう！

〇寝る時間と起きる時間を決め一定にする

〇睡眠環境を整える

〇起きたら日の光を浴びる

〇日中の適度な運動

やめてみよう！

×夕食後のカフェイン・ニコチン・寝酒などの刺激物

×寝る前の熱い風呂

×寝る前のパソコンやスマホの扱い

アロマテラピーで安眠を！

睡眠で有効性が期待される精油やハーブをご紹介したいとおもいます。

• ラベンダー・アングスティフォリア(Lavandula　angustifolia)/シソ科・花穂

ラベンダー・アングスティフォリアでは鎮静・鎮痛・鎮痙攣・神経バランスの回復などに使用します。主成分の酢酸リナリル、リナロールの作用と一致します。軽度の不眠患者について男女10名の無作為に割り当てた2グループに対し拡散器で吸入させると単盲検クロスオーバーで行われピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)の評価でラベンダー・アングスティフォリア吸入のグループではPSIQで2.5ポイントの改善が有意差をもって示され、より若い女性で観察されたとのことです

• カモマイル・ローマン(Chamaemelum　 nobile)/キク科・花

ローマンカミツレとも呼ばれます。エステル類の作用により精神面にも働きかけます。アンゲリカ酸イソブチルが30～40％含まれ中枢神経をなだめるのにとてもいいので、神経が高ぶっている時におすすめです。イギリス産のものよりフランス産の精油の方が高濃度に含まれるようです、香りや成分含有量で気に入ったほうを使う方も多いです。香りは少量でも存在感を示すので植物油に10％以下に希釈して優しいリンゴの香りがするくらいで使用されるとよいでしょう

上記の精油はアロマノクティススプレーにもブレンドされており、この商品はスプレー式でミクロ化された霧状のスプレーが出ますので寝室や枕元に吹きかけると一瞬で香りに包まれ手軽に使用できること、使いやすい価格なのでおススメです

(配合精油：オレンジスイート、プチグレン、ラベンダー・スーパー、マンダリン、ベルガモット、ラベンダー・アングスティフォリア、カモマイル・ローマン濃度9.5％)　150ml　3850円

最後に

私のサロンやスクールでも睡眠の質を上げるアロマテラピーがとても人気です。サロンに来られる方のお悩みとしては肩こり、頭痛、疲労感、むくみなどを訴える方が多いですがコンサルテーションで「睡眠」についてお尋ねすると、寝つきが悪い、眠った気がしない、朝も疲れが取れていない。。。という方がとても多いです。違うお悩みで来たのにも関わらずアロマテラピーを使ってみたら眠れるようになった、少しまとまって睡眠時間が取れるようになった、アロマを使用していない睡眠時と使用した睡眠時の違いを感じると仰る方が多いです。

また災害時、睡眠薬を飲んで眠ると起きれないのではないかと不安で服用できないと言われる方が多く、アロマテラピーは熊本震災時にはすごく役立ちましたよ。

薬剤だけに頼りたくないナチュラルケアを望む方、家族の健康管理として使いたい方へもおススメです。