HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

植田 真史先生のマインドフルネスのススメ

ボディスキャン瞑想 〜からだの感覚に気づくセルフケア〜

この記事では基本的な瞑想の一つである「ボディスキャン瞑想」をご紹介します。

ボディスキャン瞑想は、からだの感覚に順番に注意を向け観察することを通じて、身体との新しい関わり方を提案します。

ぜひ、チェックしてみてください!

 

感覚を観察してみる

 

意外なことかもしれませんが、私たちは普段ほとんど、身体の感覚に気づいていません。

例えば、鼻の入り口に注意を向けてみると、息が当たっている感覚に気づきます。この感覚は常に存在しているのに、あえて注意を向けてみないと気づきませんよね。

 

 

実はこの現象は鼻の入り口だけではなく、全身くまなく同じことが言えます。

頭のてっぺんから足の先まで、実は常に感覚があるのですが、私たちはほとんどの時間そのことに気づかず生活しています。

 

そこでこのボディスキャン瞑想では、身体の全ての部分の感覚に決められた順番で注意を向けるということを行います。

 

ボディスキャン瞑想の効果

 

普段私たちは身体の感覚にほとんど気づけていないという話をしましたが、忙しかったり、悩みごとが多かったりするとなおさらです。

心の中は様々な考えでいっぱいになり、身体の感覚への気づきが失われていきます。

 

この状態が長く続くと心が疲れきってしまったり、身体の症状に気づくのが遅れたりすることにより、心身の健康を損ねることになりかねません。

 

ボディスキャン瞑想を行うことで、普段失われがちな身体とのつながりを取り戻すことができます。

これにより不安の世界をさまよう心を身体に引き戻すことができるだけでなく、身体の感覚の異変に気づき適切な対応をとるきっかけにもなります。

 

またボディスキャンでは、普段は目を背けがちな不快な感覚にもやさしく気づきを向ける練習をします。

こうすることでその感覚と新たな関係性を築き、より充実した生活を送ることができる可能性が開けていきます。

 

それでは実際にボディスキャンを体験してみましょう!

 

ボディスキャンのやり方

 

ボディスキャンは横になって、または椅子に座って行います。ご自身にとって楽な姿勢で行ってください。

 

今回はガイド音源を準備しましたので、こちらの音声を聴きながら試しにやってみてください。

取り組みやすいよう、5分間の短めの音源になっています。

 

 

「少し長めの10分間のガイド音源」も準備しております⇦クリック

 

まとめ

 

今回はボディスキャン瞑想を紹介しました。

ボディスキャンは基本的な瞑想の1つですが、心身の健康にもたらす効果は計り知れません。

まずは1日5分から、習慣にされてみてはいかがでしょうか?

 

植田 真史

植田 真史(うえだ まさし)

みゆきの里顧問
医師・マインドフルネス講師

米国Brown大学認定マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師
Home of Mindfulness代表
現代マインドフルネスセンター副代表

眼科医だった頃にうつ病に悩まされたが、マインドフルネスとの出会いをきっかけに快復。
その際の経験から精神科医に転向し、渡米してマインドフルネスの講師資格を取得。
病院外にも目を向けてマインドフルネスの普及活動に取り組んでいる。

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