HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

セルフケア

最近喧嘩が多いです 〜マインドフルなコミュニケーション②〜

 

今回は前回の記事に引き続き、「マインドフルなコミュニケーション」についてお話ししていきますね!
 
前回の記事最近喧嘩が多いです 〜マインドフルなコミュニケーション①〜」はこちらをご覧ください。
 
前回はSTOPをしてみる、中立的な言葉で表現する、というところまでお話ししました。
 
 

自分の感情を言葉で伝える

 
 
相手とのコミュニケーションがうまくいかないとき、あなたはどんな気分になるでしょうか。がっかりする、イライラする、悲しい、つらい、様々な心の動きがありますよね。相手に自分のメッセージをより効果的に伝えるには、このような自分の感情を「言葉で」伝えることが大切です。
 
前回からの、相手に本を片付けてもらいたいときの例に続けてみると以下のようになります。
 
「日曜日に〇〇の本を出していたときも、片付けずに出かけていたよね。
そのときにもお願いしたのに今回も出したままになっていたから、私はがっかりしたんだよ。」
 
自分の感情を言葉で伝えることで、相手と気持ちが通じるための入り口を作ることができます。
「言葉で」というのがポイントで、私たちは普段、感情を態度で表現することが多いのではないでしょうか。例えばがっかりしたときには無口になったり、イライラするときには声が大きくなったりと、感情は無意識に態度に反映されます。
 
感情を態度で表現すると、相手によって様々な解釈の仕方があるため、無用な誤解を招くことがあります。さらにそれをきっかけに相手が感情的になってしまうと、伝えたいメッセージも伝わりにくくなってしまうでしょう。このような理由から、感情は態度で表現するのではなく、言葉で表現するのが効果的なのです。
 
 

自分が大切にしたい価値を伝える

 
 
さらに、自分が大切にしたい価値を伝えることも効果的です。例えば
「私は整理整頓された部屋でみんなが気持ちよく過ごせるようにしたいの。」といった感じです。
 
言葉で表現した自分の感情に続けて、自分が何に価値を置いているのかを明確にすることで、相手も思いやりを持って応じやすくなります。ただ「片付けて!」というよりも、その背景の情報があるため、納得を得られやすいでしょう。
 
 

要求を具体的に伝える

 
 
ここまでの準備の上で、いよいよ相手に要求を伝えます。例を挙げると以下のようになります。
「使い終わったものは元の場所に片付けてもらえない?」
 
この際のポイントは、「具体的な言葉で伝える」ということです。例えば「次からはちゃんとしてよ!」というような曖昧な表現では、具体的な行動として伝わりづらくなってしまいます。
 
また、「肯定的な言葉を使う」というのもポイントです。「散らかしたままにしないでよ!」というように、「〜しない」という否定的な表現ではなく、とってほしい行動を肯定的な表現で示すと、より伝わりやすいでしょう。「散らかしたままにない」→「片付ける」のように言い換えましょう。
 
以上をまとめてみましょう。
日曜日に〇〇の本を出していたときも、片付けずに出かけていたよね。(中立的な言葉で事実を伝える)
そのときにもお願いしたのに今回も出したままになっていたから、私はがっかりしたんだよ。(感情を言葉で伝える)
私は整理整頓された部屋でみんなが気持ちよく過ごせるようにしたいの。(自分が大切にしたい価値を伝える)
使い終わったものは元の場所に片付けてもらえない?(要求を具体的に伝える)
 
 

まとめ

 
 
いかがだったでしょうか。2回に分けてマインドフルネスを活用したコミュニケーションの方法について説明しました。様々な場面で応用が効く考え方なので、参考にして頂けますと嬉しいです。
HHLABでは日常に役立つマインドフルネスの情報をたくさん発信しておりますので、よろしければ他の記事もチェックしてみてくださいね!

 

植田 真史

植田 真史(うえだ まさし)

みゆきの里顧問
医師・マインドフルネス講師

米国Brown大学認定マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師
Home of Mindfulness代表
現代マインドフルネスセンター副代表

眼科医だった頃にうつ病に悩まされたが、マインドフルネスとの出会いをきっかけに快復。
その際の経験から精神科医に転向し、渡米してマインドフルネスの講師資格を取得。
病院外にも目を向けてマインドフルネスの普及活動に取り組んでいる。

© Holistic Health Lab All rights reserved.