HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

植田 真史先生のマインドフルネスのススメ

マインドフルネスストレス低減法(MBSR)とは? 〜 ③内容編 後半〜

 

 
マインドフルネスのプログラムの中でも代表的なものである、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)について説明するこのシリーズ。
第3回の今回は、MBSR8週間のプログラム第6〜8週の内容について説明していきます。
 
 
 

第6週

 
 
第6週では、中盤の内容を受けて引き続きストレスへの対応を扱いつつ、コミュニケーションがメインテーマとなります。
日常のストレスの原因の代表的なものである対人コミュニケーション。ここでは、マインドフルなコミュニケーションを実際のワークを通じて体感します。
 
 

終日プログラム

 
 
MBSRでは、第6週と第7週のクラスの間に、「終日プログラム」と呼ばれる日があります。
この日は6〜7時間ほどかけて、集中的にマインドフルネスの実践を行う日です。プログラムの間中、沈黙を守りながら瞑想やヨーガといったプラクティスを行います。他の人とアイコンタクトで意思疎通をとったり、携帯電話や本などから情報を取り入れることも、控えます。自分自身に向き合い、より体験を深める貴重な機会です。今までに登場したさまざまな瞑想の実践を体感として深いレベルに落としこむ機会と言ってもいいかもしれません。
 
このような沈黙の中で行われる瞑想の実践会は、「サイレント・リトリート」と呼ばれることがあります。「サイレント」は「沈黙」、「リトリート」は「合宿」といった意味です。サイレント・リトリートの中には数日〜数週間にわたって行われるものもありますが、MBSRの終日プログラムは、いわば1日版のサイレント・リトリートと言えます。
 
 

プログラム終盤:第7〜8週

 
 
いよいよ終盤となります。第7〜8週では、マインドフルネスを日常の中により浸透させていくことに主眼が置かれています。
普段取り入れている食事や情報などに気づくことを通して、生活習慣にもマインドフルネスが変化をもたらす可能性を探ります。
また、この時期には与えられた自宅課題をただこなすだけではなく、自分に合わせてプラクティスを自由に組み合わせて行います。
こうすることで、プログラムの終了後もマインドフルネスの実践を続けられるように配慮されています。
 
 
 

まとめ

 
 
今回の記事シリーズでは、マインドフルネスストレス低減法(MBSR)について、概要および8週間の内容を解説しました。
このようにMBSRは瞑想の基本的な実践から、日常生活へのマインドフルネスの応用、そしてプログラム終了後の実践継続への準備も含めて1セットになっています。
今後みゆきの里でもMBSRや関連プログラムを提供する予定ですので、引き続き本サイトのチェックをお願いします!
 

 

 
 
 
 
 

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植田 真史

植田 真史(うえだ まさし)

みゆきの里顧問
医師・マインドフルネス講師

米国Brown大学認定マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師
Home of Mindfulness代表
現代マインドフルネスセンター副代表

眼科医だった頃にうつ病に悩まされたが、マインドフルネスとの出会いをきっかけに快復。
その際の経験から精神科医に転向し、渡米してマインドフルネスの講師資格を取得。
病院外にも目を向けてマインドフルネスの普及活動に取り組んでいる。

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