HOLISTIC HEALTH JOURNAL

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医療

日本における漢方の普及と発展

第四講:漢方醫學在日本的普及與發展

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目次

  • 漢方と蘭方(らんぽう)
  • 日本における漢方の普及と発展
  • 日本における漢方のグループ
  • 現代における漢方

漢方と蘭方(らんぽう)

 

 

「漢」は漢字などに代表されるように中国という意味で、「方」は処方あるいは治療法の意味です。

「漢方」とは中国由来の日本で発達した伝統医学を指します。

 同じように日本に入って医学は「蘭方(らんぽう)」と呼ばれています。

「蘭方」や「漢方」という呼び方が使われるようになったのは江戸時代のことです。

 

日本における漢方の普及と発展

 

6世紀半ばに日本に初めて中国の医書が伝えられて以来、中国の伝統医学である中医学が学ばれるようになり、千年以上もの長い時間をかけて、日本の風土や日本人の体質に適応しながら発展してきました。

ところが明治時代になり「脱亜入欧(だつあにゅうおう)」を基本政策とする明治政府の方針により、西洋医学を修めた者のみに医師免許が与えられることになり、医学における漢方の地位は大きく低下してしまいました。

今日でも、漢方・漢方医学・漢方薬の本質を理解しないまま、「漢方=漢方医学­­=漢方薬」と思っている人が多いのではないでしょうか。

 

 

特に、近年、流行している“代替医療”や“統合医学”などに漢方医学の療法に属する漢方薬処方や鍼灸、気功療法などが取り入れられ、独自の処方薬や治療法として、取り扱われています。

 

日本における漢方のグループ

 

現在、日本漢方医学界には大きく以下の3つのグループが混在しています。

鎖国時代に独自の路線を歩み、歴史と伝統の上に発展し、今日、一般に行われている中国伝統医学が「日本漢方」です。

また、中医学を中心にしているグループは「中医漢方」と称しています。

さらに、現代医学の観点から治療の一手段として漢方薬や針灸のみを利用しているグループが「現代漢方」です。

 

現代における漢方

 

1976年、医療用漢方製剤に健康保険が適用されるようになり、一般的に普及し始めると西洋医学的な漢方薬の使用が顕著となってきました。

すなわち、漢方医学の持つ本来の体系には関係なく、単に医療用漢方製剤を一般的な西洋医学の製剤と同じように用いることが盛んに行われるようになりました。

1989年の日本東洋医学会による専門医制度の導入以来、この方式で診療を行う医師が急激に増加しています。これらの医師は、特に流派を形成しているわけではなく、大学病院を中心に西洋医学的な立場から漢方薬を研究するグループが続出しています。

この考え方に基づくものを現代漢方と呼ぶことがあります。

 

参考文献

長尾和治編.看護のための最新医学講座 第33巻 Alternative Medicine.中山書店,2002

渥美和彦.統合医療-基礎と臨床-.東京:日本統合医療学会,2007

・安井廣迪著.医学生のための漢方医学【基礎編】.東洋学術出版社,2008

漢方和蘭方

 

 

漢”如漢字等一樣代表的是中國的意思,而“方”指的是處方或治療方法。“漢方”指的是起源於中國但在日本發展起來的傳統醫學。

同樣,傳入日本的荷蘭醫學被稱為“蘭方”。

使用“蘭方”和“漢方”這樣的稱呼是從江戶時代開始的。

 

 

漢方在日本的普及和發展

 

從6世紀中葉開始,中國的醫書首次傳入日本,漢方醫學開始在日本被學習,經過一千多年的時間,在適應日本的風土人情和體質的基礎上不斷地發展起來了。

但是到了明治時代,以“脫亞入歐”為基本政策的明治政府規定,只有受過正規西醫教育培訓的人才能獲得醫師執照,這使得在醫學界里,漢方作為醫學的地位被大大地降低了。

直到今天,不是仍然有很多人沒有能夠真正地理解漢方·漢方醫學·漢方藥的本質,而只是簡單地認為“漢方=漢方醫學=漢方藥”的嗎? 特別是近年來流行的“替代醫療”和“整合醫學”中,隨意把漢方醫學療法中的如漢方葯處方、針灸、氣功等療法納入其中,但是他們只是將這些療法作為獨立的漢方處方和治療方法來使用的,並沒有將漢方醫學當成一種正式的醫學來整體認知和統籌使用。

 

 

 

日本漢方的流派

 

目前,日本漢方界主要存在以下三大流派:

在閉關鎖國時期獨立發展,建立在歷史傳統之上的“日本漢方”流派。

以學習和使用中國中醫學為中心的流派稱為“中醫漢方”。

從現代醫學的角度,僅僅利用漢方藥和針灸作為治療手段的流派稱為“現代漢方”。

 

 

日本的“現代漢方”

 

1976年,醫療用漢方藥製劑被納入了醫療保險範圍,開始大規模普及,以西醫處方用藥的方式來使用漢方藥製劑的情況變得十分普遍。

也就是說,與漢方醫學原有的體系無關,只是將漢方藥製劑像使用西藥製劑一樣普遍使用。

自1989年日本東洋醫學會建立了專科醫制度以來,採用這種方式來使用漢方醫藥的醫生數量非常迅速地增多了。這些醫生並沒有特定流派,他們主要是指集中在西醫大學附屬醫院裡的醫生們,他們是從西醫的角度來研究和使用漢方藥的一個群體。

基於這種思維和做法的漢方使用方式被稱為“現代漢方”。

 

参考文献:

  • 長尾和治編.看護のための最新医学講座 第33巻 Alternative Medicine.中山書店,2002
  • 渥美和彦.統合医療-基礎と臨床-.東京:日本統合医療学会,2007
  • 安井廣迪著.医学生のための漢方医学【基礎編】.東洋学術出版社,2008

 

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