HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

植田 真史先生のマインドフルネスのススメ

瞑想を中断してしまう〜瞑想Q&A〜

 

 

 

瞑想に関する質問や悩みに、医師・マインドフルネス講師である筆者がお答えするこのシリーズ。今回は「瞑想を中断してしまう」というお悩みがテーマです。

 

今回のご質問

 

Q.

瞑想中にどうしても脚が痛くなったり、集中できなくなったりして、中断してしまいます。

また途中で来客があったりして中断せざるを得なくなるときもあります。瞑想は中断してもよいのでしょうか?

 

A.

瞑想をするにあたっては環境を整え、無理のない長さを設定し、できるだけ最後までやり通すようにしましょう。

 

 

まずは環境設定が大切

 

瞑想をするにあたっては、できるだけ中断することがないように環境を整えるのが大切です。

いくつか例をご紹介します。

 

 

用事が入らない時間帯を選ぶ

 

途中で来客があったり、電話がかかってきたりしない時間を選びましょう。

また、携帯電話は一時的にナイトモードなどにしておくと、通知に気をとられずに済みます。

 

 

室温を適温にする

 

暑すぎたり、寒すぎたりすると室温ばかり気になり中断してしまうことになります。

適温に調整しましょう。長時間行う場合は途中で着脱できるように羽織るものを準備しておいてもよいでしょう。

 

 

一人の部屋で行う

 

家族の声や動きで気が散りすぎないように、一人の空間で行う方がよいでしょう。

またその際、瞑想の間は声をかけないように家族に伝えておくのがよいと思います。もちろん家族と一緒に行う場合はこの限りではありません。

 

上のように、できるだけ中断のないようにすることは大切ですが、非常事態などで、どうしても中断する場合があることはやむを得ません。例えば私の経験ですが、瞑想会中に地震のアラームが鳴り中断となったことがあります。

あくまで可能な範囲で中断の原因を取り除いておきましょう。

 

 

その他のヒント

 

はじめは短時間から

はじめから長時間を行おうとしすぎると、中断してしまい自信を失うことになりかねません。まずは1日5分を目安に始め、毎日継続することを目指しましょう。慣れてきたら、それから時間を少しずつ伸ばせば大丈夫です。

瞑想中に脚が痛くなったりして続けられない、という場合には、こちらの記事 [かゆみ・しびれ・痛みへの対処法] を参考にされてください。

参考にして頂ければ嬉しいです。

 

 

まとめ

 

基本的な考え方は「長時間を無理して続ける」ではなく「無理せず続けられる時間を設定する」です。

あせらず着実に、瞑想を続けていきましょう!

 

植田 真史

植田 真史(うえだ まさし)

みゆきの里顧問
医師・マインドフルネス講師

米国Brown大学認定マインドフルネスストレス低減法(MBSR)講師
Home of Mindfulness代表
現代マインドフルネスセンター副代表

眼科医だった頃にうつ病に悩まされたが、マインドフルネスとの出会いをきっかけに快復。
その際の経験から精神科医に転向し、渡米してマインドフルネスの講師資格を取得。
病院外にも目を向けてマインドフルネスの普及活動に取り組んでいる。

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