COVID-19 の中医気功法対策の3
新型コロナウイルス肺炎の予防・軽症化対策と回復期患者にも適している中医気功法の2
六字訣(ろくじけつ)
“六字訣”は中国で最も古い呼吸法で、息を吸って吐くだけで場所も取らずに簡単にできる気功法です。
息を吐くことを「吐」、吸うことを「納」といい、調息(呼吸)を主にした功法は「吐納類功法」といわれています。
先人は声を発したときの体の共振による変化に気づき、6つの音を利用した気功を創りました。呼吸と発声を同時に行うことで健康になり、病気も改善されることから医療気功に分類されています。
六字訣は「嘻(xi)、呬(si)、呼(hu)、呵(ke)、吹(cui)、嘘(xu)」の六文字の特定の吐気と発声法によって「三焦、肺、脾、心、腎、肝」の6つの臓腑の機能を強化します。
具体的には、全身をリラックスさせて鼻から息を吸い、口から音を出しながら息を吐き出します。この吐き出される音の振動により内臓器に刺激を与え、働きを整えるというものです。
さらに呼吸器系の筋肉を鍛錬して呼吸機能を増強します。動作も加えることで運動機能の改善にもつながります。
なお、六字訣はマイナスのエネルギーをプラスに変換することができる技術です。
具体的には、マイナスの感情と対応する内臓を意識し、特定の音を放ち、対応する五行の色のイメージを加えることで、人の心理や感情及び情緒的な状態を改善できるのです。
また、それによって、さまざまな症状が改善し、病気の治療にもつながるとされています。
太極拳(たいきょくけん)
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太極拳は武術と医療気功でもあります。吐納術(腹式深呼吸運動)、拳術(武術)、導引術(気功)、古くから伝わっている三種類の術をまとめたものです。意識(調神)、呼吸(調息)、動作(調身)の三者(気功の三要素)を結合して、意を鍛練し、気を鍛練し、体を鍛錬します。
特徴:
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①柔軟性:動きが軽く柔らかい。伸び伸びと動きます。
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②統一性:意識と動きを呼吸で繋ぎ、注意力を集中させ、全人的な統一体になります。
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③連続性: 全部の型を切れなく連続して、水が流れるように動きます。
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④円運動性:人間の自然の動作(曲げる、捻る、伸ばす)という円運動を基本にバランスよく組み合わせてあります。
効能:円運動で、手足で円を描きながら全身を無理なく動かすので、腰、肩、膝、首などの大切な関節を若返らせ、体の弾力を増加させます。また、心のカドまでとれて、人付き合いも円満になるとも言われています。
太極拳の動作はゆっくり、穏やか、意識と呼吸と動作を統一して行います。身体が上昇するとき、また四肢が身体に近づくときに息を吸います。身体が降下するとき、また肢体は身体から離れる時に息を吐きます。呼吸の要領は細い、均一、深い、長いです。規則的な呼吸は肺の通換気機能を増強し、身体の酸素摂取能力を高めます。同時に下肢の筋肉量と平衡能力などを改善できます。
毎日1~2回、あるいは個人具体的な状態によって運動の種類と形式および総量を調整して練習します。
参考文献
1)包璐晨,宋江胜,刘杰.抗“疫情”日记/人称嘉兴“F4”的他,将中医气功带进了方舱医院.嘉兴中医九如堂.2020,2,19.
2)朱慧,方广林,朱燕萍.视频连线专访/抗疫最前线(7)/只愿患者早日出院队员平安归嘉.禾点点(全媒体新闻中心).2020,2,29.
3)国际气联“全球健身气功时间”来了 Hello,IHQF “Global Health Qigong Time”.国际健身气功联合会IHQF.2020,2,17.
4)八段锦列入中国新冠患者康复方案/Baduanjin in Chinese Rehabilitation Program.国际健身气功联合会IHQF.2020,4,15.