COVID-19 の中医気功法対策の2
新型コロナウイルス肺炎の予防・軽症化対策と回復期患者にも適している中医気功法の1
清肺解毒気功(せいはいげどくきこう)
- 起勢調息:体の上下運動により“真気”を発動し、経絡に気をめぐらせ、気血を調和させて、あたかも気の波が全身を行き渡るように気血のめぐりを良くします。
特に高血圧症、心臓病、肝炎等の患者に効果があります。
- 開闊胸腹:肺気腫、心臓病、息切れ、動悸、胸内苦悶、神経症、神経衰弱などの患者に効果があります。
- 馬歩雲手:気を練って精神力を高め、精神と身体を統一させることができるため、神経衰弱、胃腸疾患、消化不良に一定の効果があります。
- 撈海観天:肺を清め、毒素を排出し、肺活量を増加する。腎機能を強め、足腰の力をつけます。脾胃の機能を調整します。胃腸病、腰痛、足の痛み、肥満症にも効果があります。
以上4つの連動動作で、腰を強め、腎機能を高め、脾胃の機能を調整し、肺活量を増加し、肺機能を増強します。五臓中の3つの肺脾腎の経絡に対してよい刺激になります。
リラックス気功
- 振動リラックス気功法
両脚は肩幅と同程度に開き、両手は体側に自然に垂らします。両ひざを規則的に曲げたり伸ばしたりを繰り返すことによって、上下起伏のような振動が全身に連動して起こります。これを1分間程度繰り返します。
終了後、両手は体側に垂らし、意識は中沖穴(中指の先)に集中することで、患者の恐怖と焦躁感情を緩和できます。
- 経絡たたきリラックス気功法
両手で全身の経絡に沿って身体をたたきます。
線路:胸の上角にある雲門穴と中府穴から始め、手の三陰経から手の先へ、三陽経に沿って肩井穴に戻って、それから下へ、胸腹部を経て丹田に、そして帯脈に沿って腎兪穴に、足外側の三陽から下向へ、足の先から足の内側へ回り、三陰経に乗って上行、再び丹田に戻る。各重要なポイント(太字)を9回たたきます。
最後に意識を丹田に置き、しばらくの間、静かに休み、ゆっくりと呼吸します。
八段錦(はちだんきん)
八段錦は中国の歴史の中で受け継がれてきた優れた医療体術であり、800年以上の歴史を持つ気功健康法の一つです。
八段錦とは“最も美しい絹織物”という意味で、導引術から派生して全身の筋肉や経絡をいろいろな方向や角度に伸縮させて血液の循環をスムーズにし、心身のバランスがとれた健康体を作るために選りすぐられた素晴らしい8種類の運動です。
8つのフォームを3~5回繰り返して行います。
その効果は身体の運動と平衡機能を改善し、五臓六府の呼吸や消化などの機能を高め、焦りや緊張などのネガティブな感情を緩和します。
参考文献
1)包璐晨,宋江胜,刘杰.抗“疫情”日记/人称嘉兴“F4”的他,将中医气功带进了方舱医院.嘉兴中医九如堂.2020,2,19.
2)朱慧,方广林,朱燕萍.视频连线专访/抗疫最前线(7)/只愿患者早日出院队员平安归嘉.禾点点(全媒体新闻中心).2020,2,29.
3)国际气联“全球健身气功时间”来了 Hello,IHQF “Global Health Qigong Time”.国际健身气功联合会IHQF.2020,2,17.
4)八段锦列入中国新冠患者康复方案/Baduanjin in Chinese Rehabilitation Program.国际健身气功联合会IHQF.2020,4,15.