HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

人とチームを学ぶ部屋~医療や介護の組織で楽しく働くために~

第6回 「チームとは何か?」(Ⅰ)

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前回の部屋では集団活動の2側面として「コンテントとプロセス」という概念をご紹介いたしました。その2側面を意識しながら、今回はチームについて考えていきます。

ところで・・・チームって何だろう?

 

 

私が「チーム」と言われて、まず思い浮かべるのは、野球とかサッカーとか、数名でやるスポーツのチームで、みんなで一つのゴール(勝利)目指して動いている、プレイしているそんなイメージが浮かんできます。(私自身はバスケットボールをやっていました)

あとは、会社とか学校とか医療組織で「みんなでやろう!」って言われた時。面倒な作業でも、手分けしたらすぐ終わるって感覚もチームでしょうか。

また、困った時に「じゃあここは私がやるよ」「じゃあここは任せて!」って、お互いの得意なことで助け合える関係が築けたときに、これがチームだなって思うこともありますよね。

また、誰かがミスしても「大丈夫だよ、次いこう!」って励まし合える、あの一体感みたいなのもチームっぽいといえます。

要は、ただの人の集まりじゃなくて、ちゃんと目的があること。みんなが同じ方向を向いている感じがチームのイメージだと思います。

 

例えば、スポーツの試合を観戦(例えばプロ野球)していると、一人じゃ絶対無理なミラクルなことを、何人かで乗り越えて、「やったー!」ってハイタッチする瞬間。あれがチームの醍醐味(チームで仕事をする醍醐味)だと思います。

※皆さん、仕事でハイタッチする瞬間はありますか?

 

 

 

一般論としてチームの定義について書いてみると・・・

 

1, 二人以上の集団

一人ではチームとは言えませんから二人以上ですね。

リアルな空間もバーチャルな空間も、二人以上であればチームになるわけです。

 

2, 目的を意識している

たまたまバスに乗り合わせた乗客は、目的地(降車するバス停)が一緒でもチームとは言えませんが、もしバスが事故でもあって、そこから協力して脱出しなくてはならない場合にはチームになりうる可能性があります。

 

3, お互いはチームだと意識している

例えば、一人でやるスポーツ(ボクシング等)でも「チーム●●で活動している」という事が言われます。(二人のチームである夫婦はどうでしょうか?)

 

4, 結果に対して共同で責任を持つ

スポーツの試合にしろ、プロジェクトチームでの仕事にしろ、「上手くいかなかったのは●●の責任だ」では、チームとは言えないかもしれません。

 

5, 相互に依存している(独立相互依存)

特にプロフェショナルなチーム(医療における多職種協働チーム)では、人は以下の様な成長過程(段階)を経て、チームでの役割を担い、相互に依存しながら(お互いに助け合いながら)成果を上げようとします。

 

レベル1⇒ディペンデンス Dependence(依存)→誰かに依存している段階

レベル2⇒インディペンデンスIndependence(独立・自立)→必要時、支援を受けながら専門職として実践できる段階

レベル3 ⇒インターディペンデンスInterdependence(独立相互依存)→自立して専門職としての実践を行うことができ、多職種との連携・協働が出来る段階

※レベル3が本来のプロフェッショナルなチームの一員としての存在と言えるのではないでしょうか

 

ところで、 皆さんはどの成長過程(段階)ですか?

 

  子供 Dependence(依存)
 
  社会人Independence(独立)
 
  夫婦・パートナーInterdependence(独立相互依存)

 

 

 

独り言

 

かつて新任コンサルタントマネジャー(管理者)に任命された私は、初めて5名の部下(チーム)を持ちました。

コンサルタントは基本プロフェッショナルな人間の集まりですから、各自の目標を聞いて(この場合の目標は業績目標だけでしたが・・)、その総和をチームの目標としました。

 

コンサルタントは業績給ですので、頑張ればそれだけ報酬が上がります。ですから「各自頑張りましょう!」ということで、私は各人を「Independence(独立・自立した一人のコサルタント)」として扱い、たまに相談に乗ったり、仕事のアサインはしていたのですが、個人の業績もチームの業績も思うようには上がりませんでした。そこで個々の悩みを聴いてみると、「自分を売れない」「自分のスキルに自信が無い」「営業への認知がうまくできていない」等々・・・

スキル的にも心理的な成熟度においてもIndependence(独立)の段階には達していないことが分かりました。この場合「スキルに自信が無いメンバーには自信を持てるようにOJTをすれば良いわけで、また心理的な成熟度がプロフェショナルなマインドになれるようにエンパワーすれば良いのですが、厄介なのはその認知がずれている時でした。

 

要は私の眼から見ても、営業からの認知でも「あの人のスキルは〇〇に達していない」場合において、メンバー本人は「いや、私はスキルがあるし仕事もやれる」と認知している場合です。

前述の「ジョハリの窓」の認知のずれがあり、その点についてそのメンバーにフィードバックしても、防衛的な姿勢しか見せませんでした。

 

結局そのメンバーは辞めていったわけです。(私の部下育成のスキルが未熟だったのかもしれませんが・・・・・反省)

医療関係の組織は専門性を持ったプロフェッショナルな人々が、チームとして働いている組織だと言えますが、どの様な組織にしろ、プロの世界は厳しいということだと思います。

たとえば、プロ野球でもドラフトや育成で指名されて入団した選手は、何千人という中からセレクトされた人たちですから、Potentialとしての能力は皆あると思います。しかし本物のプロとして成功するには優秀なコーチのフィードバックやアドバイスを受け止め、“自分を磨く・成長させるマインドを持った人間”が、結局プロフェショナルとして成功するのかもしれません。

 

皆さんはどう思いますか?

 

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