
誰かと話しているとき、「ちゃんと聞いてくれていないな」と感じた経験はありませんか?あるいは、自分自身が相手の話を上の空で聞いてしまい、あとで申し訳ない気持ちになったこともあるかもしれません。
現代の忙しい日常の中では、ついスマートフォンを見ながら返事をしたり、次に言うべきことを考えながら話を聞いてしまったりすることもあります。
そんな時こそ、マインドフルネスの視点を取り入れた「マインドフルな聴き方」が、私たちの人間関係に大きな助けとなってくれます。
「聞いているつもり」になっていないか見つめてみる
会話の最中、私たちの注意は想像以上に散ってしまいがちです。相手が話しているあいだに、頭の中では「次は何を話そうか」「それは違うんじゃないか」「前にも同じ話を聞いたな」など、たくさんの考えがめぐっていることはないでしょうか。
それはごく自然なことですが、マインドフルネスの視点では、そうした「評価」や「先回りする思考」に気づき、それらをいったん脇に置いて、ただ「今ここで語られている言葉」に耳を傾けることを大切にします。
聴くことに意識を向けるだけで、相手の話す表情や声のトーン、間の取り方など、これまで見過ごしていたものが感じられるようになります。そして不思議なことに、こちらが丁寧に聴くことで、相手も安心して話してくれるようになるのです。
自分の「内側」にも気づきながら聴く
マインドフルな聴き方は、相手の話に集中するだけでなく、その最中に自分の内側に起こっている感覚や反応にも気づいていることがポイントです。
たとえば、相手の言葉に違和感を覚えたり、イライラや不安が湧いてきたりすることもあるでしょう。そんなとき、自動的に反応するのではなく、「あ、自分は今こう感じているんだな」とただ気づくこと。それが、マインドフルな態度です。
その気づきによって、感情に振り回されることなく、より穏やかな関わり方が可能になります。また、自分の心身の状態を知ることは、自分を大切にしながら人と関わる土台にもなります。
沈黙も「聴く」時間に
会話の中で沈黙が訪れると、少し気まずくなったり、何か話さなければと焦ってしまうことがありますよね。しかし、マインドフルネスの視点では、沈黙もまた大切なコミュニケーションのひとつと捉えます。
相手が言葉を探しているとき、感情を味わっているとき、その沈黙に静かに寄り添うことは、深い「聴き方」です。言葉がなくても、「ここにいるよ」「大丈夫だよ」というメッセージを伝えることができます。
沈黙を怖れず、ただ共にその時間を過ごすというのも、十分にマインドフルな聴き方と言えるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?まずは「丁寧に聴くこと」から始めてみましょう。それは、自分にも相手にも、安心をもたらすことにつながります。
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