HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

ホリスティックヘルス

女性のホルモンバランスを整える ハーブ②

女性ホルモンのバランスを整えるハーブ療法

アロマテラピーの使い方、ハーブティーの活用に続いて、今回はハーブ丸ごとで薬用成分を使う「チンキ剤」についてご紹介いたします

 

チンキ剤とは、薬用植物をアルコール(ウォッカや無水エタノール)に浸すことで、植物に含まれる薬用成分を溶出させたものを言います。

アルコール溶出させているために、水溶性成分も脂溶性成分もどちらも溶出できるので薬用成分を丸ごと療法として活用できることが良い所です。アルコール自体に殺菌作用があるので長期的に保存することができますよ。

チンキ剤は薄めて飲用すると口腔の粘膜、胃からも吸収され少しの量でも速やかな効果が発揮できます。また、うがい薬として水に落として使う、湿布や化粧水、ヘアケアに使うなど外用にも使います。

 

 

適したハーブ

 

 

女性を元気つけるハーブ

 アンジェリカ 漢方で「当帰」と近縁種。更年期の女性の気力・体力を充実させる

チェストベリー 女性ホルモンのホルモン分泌調整

 

チンキ剤に使いやすいハーブの種類

 

抗菌・免疫向上作用・・・ティートリー、ペパーミント、タイム、オレガノ

血流促進・・・ローズマリー

虫刺され・皮膚トラブル・解毒・・・どくだみ

利尿・美肌・アンチエイジング・自律神経調整・・・すぎな

 

 

【材料】

 

  • 〇ドライハーブ10g
  • 〇外用・・・無水エタノール100ml / 飲用・・・ウォッカ/ホワイトリカー(35~40度)100ml
  • 〇200ml位の蓋つきガラス容器
  • 〇茶こし/ペーパーフィルター
  • 〇保存瓶(スポイド又は、ドロッパー付)

 

【作り方】

 

  • ガラス容器にドライハーブを入れてエタノールを注ぐ
  • ガラス瓶を振ることを1日2回ほど行い、2週間冷暗所に置いて溶出させる
  • 2週間後に茶こし(ペーパーフィルター)でこして、保存瓶に移す
  • 作成日を記入したラベルを貼って完成です

 

【使い方】

 

 

飲用

水にチンキ剤を20~60滴(1ml)程度入れて1日3回程度、飲用する。

子供さん、アルコールが苦手な方は熱湯に入れて冷まし、アルコールを飛ばしてから飲用することをお勧めします。

外用

チンキ剤を5~10倍に水で薄め、湿布剤にする。手作りローションに混ぜる。

うがい薬として活用する際は10滴ほど滴下してご使用ください。

 

※注意

①フレッシュハーブで作成する場合はハーブを水洗いし、水気を拭き取ってからハーブがしっかり浸かる位にアルコールをかぶせてください。劣化しやすいので早めに使い切ってください。ドライハーブも1年以内で使い切ってください。

②火気の近くにおかないようにご注意ください。

 

【最後に】

 

アロマやハーブの療法としては

精油

→薬用植物の香りの成分(油溶性)を濃縮したもの主に嗅覚療法や外用、時折内用で使用

ハーブティー

→薬用植物の水溶性成分をお茶として飲用

チンキ剤

→薬用植物の水溶性成分と油溶性成分のどちらも溶出することができる外用・内用で使用という特徴があります。

チンキ剤は庭先で育てたハーブや、ドライハーブでも簡単に作ることができるのでぜひ試してみてくださいね!冷蔵庫で保管すると1年位持ちますので1つ作っておくと、手軽で役に立ちます。

岩見 ともか

岩見 ともか(いわみ ともか)

現職:みゆきの里顧問

NARD JAPANアロマトレーナー
NARD JAPANアロマセラピスト
KACリンパセラピストトレーナー
Dr.Vodderリンパ浮腫セラピスト(MLD/CDT)
松本外科内科医院リンパ浮腫外来担当

21年の臨床看護師経験あり、2010年よりナードアロマテラピースクールやサロンの運営スタート。年間1000件以上のアロマやリンパドレナージュ施術を元に、臨床に強いセラピスト育成など行っている。
病院や訪問看護ステーションなど医療・介護の分野でメディカルアロマテラピーの立ち上げ、スタッフ研修の担当など行い、医療介護における問題解決にむけたアロマテラピー普及活動を行う。
女性特有のお悩み、PMS、更年期などから、乳がん、子宮がんの方、術後の後遺症、介護、緩和ケアのアドバイスまで、ライフサイクルを支えるアロマテラピーはお任せください。

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