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ホリスティックヘルス ジャーナル

健康・予防

花粉症の季節を少しでも穏やかに過ごすために ― ホリスティックケアとしてのアロマテラピー活用 ―

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「あ~。花粉症の季節がくる・・・。」

と億劫になっていませんか?

春が近づくと、スギ(2〜4月)やヒノキ(3〜5月)の花粉が飛散し始めます。
色鮮やかな春を楽しみたいのに、花粉症の症状でつらい思いをしていませんか?

☑ くしゃみが止まらない。

☑ 水のような鼻水が止まらない。

☑ 目がかゆくて充血。

☑鼻をかみすぎて、鼻周り赤くガサガサになって痛い。

☑ 鼻づまりで息苦しくて眠れない。

花粉症は、スギやヒノキなどの花粉を原因とする季節性アレルギー性鼻炎です。
体が花粉を「異物」と認識し、免疫反応でヒスタミンなどの炎症物質が放出されることにより、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状が現れます。

(参考:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会『アレルギー性鼻炎診療ガイドライン』)

 

 

 

花粉症はどうして起こるの?

 

 

花粉症は、スギやヒノキなどの花粉を「異物」と体が認識することで起こります。

1: 花粉が体内に侵入
鼻や目の粘膜に花粉が触れると、体はこれを異物(アレルゲン)として認識します。

2:免疫反応が働く
体は花粉を排除しようと、IgE抗体を作り、ヒスタミンなどの炎症物質を放出します。

3:症状が現れる
ヒスタミンにより、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどが発生。

 

花粉症は「鼻だけの問題」ではありません。

✔ 睡眠不足 

✔ ストレス 

✔ 生活リズムの乱れ

これらが積み重なると、体の中の慢性的な炎症や自律神経の乱れが起きやすく、症状が強く出ることがあります。

花粉症は、実はとても“全身的”な問題でもあるのです。
だからこそ、鼻だけでなく全体のバランスを整える視点が大切です。

 

 

あなたの花粉症セルフチェック表

まずは今の重症度を自分でチェックしてみましょう

参考:日本アレルギー学会 『鼻アレルギー診療ガイドライン』

(学会ガイドラインを参考に作成)

重症度 くしゃみ
鼻水の状態
鼻づまりの目安 日常生活への影響
無症状 (0) 0回 なし 影響なし
軽症 (1〜3) 1〜5回 なし〜口呼吸はしないが鼻息づまりあり ほぼ影響なし
中等度 (4〜6) 6〜10回 なし~鼻づまりが強く口呼吸が1日のうちに時々ある 鼻周りの肌荒れ
集中力低下
軽い不快感
重症 (7〜8) 11〜20回 なし~鼻づまりが非常に強く口呼吸が1日のうちにかなりの時間ある。 日常生活に支障
最重症 (9〜10) 21回以上 1日中完全につまってる 日常生活に大きく支障

 

 

 

花粉症対策の基本

 

 

1:花粉を避ける(マスク・メガネ)

2:帰宅後の洗顔・うがい

3:室内環境の整備(帰宅後に花粉を払ってから入室)

4:必要に応じた医療機関での治療

そして、これに加えて日常の快適さを支える補完ケアとして、
アロマテラピーを取り入れることができます。

 

 

  

アロマテラピーは“補完ケア”

 

 

アロマテラピーは花粉症を治すものではありませんが、以下のサポートが期待できます:

✔ 呼吸を楽に感じさせる

✔ 不快感をやわらげる

✔ 緊張をゆるめる

✔ 睡眠の質を整える

医療を否定するものではなく、医療と併用できる生活ケアとして活用するのがポイントです。

💡 花粉症が強い時は鼻の粘膜が敏感です。刺激の強い香りや初めから高濃度での使用は避け、負担をかけずに心地よく楽しむことが大切です。

おすすめは、 全身のバランスを整えながら、負担をかけずに心地よくできるアロマテラピーのセルフケアです。

 

 

 

初めての方向け:生活に取り入れる花粉症アロマケアプラン

 

1. ディフューザーで空間から整える

 

2. アロマスプレーでマスク&睡眠サポート

 ※卒業生は、前日のうちから、香りをつけたティッシュをジップロックに入れて、

  その入れ物にマスクを前日のうちから用意してくようにしているとのことです。

  スプレーをふきかけた直後よりも、マスクに香りが定着しているため、とても活用しやすく、とてもいいアイデアだなと思いました。

 

3. ハンカチ吸入で外出中ケア

 

4. 皮膚に塗布して活用(パッチテスト必須)

  • 鼻の付け根や耳下(耳下腺)、首の周りにアロマジェルを塗布
  • 鼻をかみすぎて、荒れてしまった鼻周りの肌ケアにも。
  • 香りの吸入+皮膚からの成分吸収で、自律神経や血流にアプローチできます
  • おすすめ精油ブレンド活用

    アロマジェル(1%濃度:30g用)

    ※ジェルがうっすら白濁するぐらいまで、しっかりと混ぜてくださいね。

    ※パッチテストの実施方法:二の腕の内側に塗布して20~30分経って、かゆくなったり、赤くなったり何かしらの異常がないかご確認ください。

 

さて、何か一つでも活用できそうなアロマテラピーはありましたでしょうか。

 

精油は「どれでも同じ」ではありません

 

「アロマは香りが好きなら何でもいいのでは?」
そう思われるかもしれません。

もちろん、“心地よい香りを楽しむ”こともアロマの大切な魅力です。

メーカーごとにこだわりや強みがあり、それぞれに素晴らしさがあります。

一方で、花粉症のように呼吸や免疫バランスに関わるテーマで活用する場合は、

“どの成分が、どのくらい含まれているか”を意識することが大切になります。

精油は、原料植物の育つ環境や収穫時期、蒸留方法によって成分バランスが大きく変わります。

だからこそ、健康維持を目的とする場合には、

成分分析が確認でき、安全性が明確な精油を選び、

成分を意識しながら活用することが、

アロマテラピーの醍醐味のひとつでもあります。

プラナロムとは | TENOMOS (テノモス)

 

花粉症シーズンにおすすめ精油を選んだ理由

 

精油 主な成分 特徴・作用 注意点
ユーカリ・ラディアタ 1,8-シネオール 60%以上 スーッとした香りで呼吸をサポート 用法・用量を守れば特になし
オレンジ・スイート リモネン豊富 神経バランスを整え、滞っているものを排出するサポート 皮膚刺激があるため、希釈して使用
ペパーミント ℓ-メントール 過敏に反応しやすい状態を落ち着ける 乳幼児・妊産婦・脳疾患の方は使用を避ける
ブラックスプルース α-ピネン コーチゾン様作用でアレルギー反応を和らげる 用法・用量を守れば特になし

 

少しだけ成分の話も含めると・・・

 

ユーカリ・ラディアタ

フトモモ科の植物で、葉を蒸留してとれた精油です。

1,8-シネオールを60%以上含む、スーッとした香りの精油です。

この成分は「免疫を調整する作用」や「炎症を和らげる作用」もあり、

スーッと鼻が通るような香りと共に、炎症を和らげながら

呼吸をサポートする目的で使われることがあり、呼吸ケアの参考として選びやすい精油です。

 

オレンジ・スイート

やさしい柑橘の香りで人気があります。
リモネンを豊富に含み、滞っているものを排出する助けになることがあります。

リモネンとは、「モノテルペン炭化水素類」という成分の分類に含まれ、鬱滞除去作用をもつためです。

また、神経バランスを整える作用もあるため、ストレスや睡眠不足で悪化しやすい花粉症のサポートにも役立ちます。

 

ペパーミント

シソ科の植物です。葉を蒸留してとれます。

ℓ-メントールは、過敏に反応しやすい状態をいったん落ち着かせやすくしてくれます。

ペパーミントは神経系統に注意したい精油です。

小さなお子さんや妊産婦さん、脳疾患をお持ちの方は避け、加えるのを避けてください。

 

ブラックスプルース

マツ科の木部から採れる精油です。

α-ピネンとなどの成分が「コーチゾン様作用(コーチゾンが出たときと同じような状態にさせる作用)」をもち、

アレルギー反応を和らげたい時にも役立ちます。

 

実際のセルフケア体験

 

 

最初にティッシュにユーカリ・ラディアタオレンジ・スイートだけで吸入してみたところ、

香りの刺激でくしゃみと鼻水がたくさん出てしまいました(笑)。

しかし、鎮静作用やコーチゾン様作用のある精油成分(ブラックスプルースラヴィンツァラなど)を加えてレシピを調整したところ、

「あれ?さっきまでのあんなに出ていた鼻水は?」と思うほど、鼻の症状が落ち着き、くしゃみや鼻水、鼻づまりが緩和されました。

香りの刺激は少ないのに、症状が穏やかになるのを実感できたため、初心者でも取り入れやすいおすすめレシピとしてご紹介できます。

ぜひ生活の中で活用してみてください。

 

 

 

アロマテラピーを楽しむための注意点

 

・精油は原液で直接肌につけない

・鼻や喉が敏感な時は、香りを遠くから楽しむ

・強すぎる香りは逆に刺激になるので、控えめに使う

セルフケアは、症状が出る前や出始めたタイミングで取り入れるのがおすすめです。
「治そう」と意気込むと、交感神経が高ぶり心がせわしなくなることもあります。

香りに身をゆだねて「ちょっと力を抜いていいんだ」と自分にやさしく声をかけながら、心地よさを楽しむことを意識してください。
アロマテラピーは、自律神経、ホルモンバランス、免疫調整機能などの『バランス』を取る力をそっとサポートするのが得意です。

「治す」という治療的な視点ではなく、「体の土台を整える」という視点で取り入れていただくといいかと思います。

 

 

 

おわりに

 

花粉症の季節は、心身ともに負担がかかりやすい時期です。
医療による適切な治療と、生活の中でのセルフケアの両方を取り入れることで、花粉症のつらさをやわらげ、より快適に過ごす助けになります。今年の春が、少しでも穏やかに過ごせる時間になりますように。

 

 

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