HOLISTIC HEALTH JOURNAL

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医師監修

スマホ時間とマインドフルネス

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現代の暮らしにおいて、スマートフォンは欠かせない存在となりました。連絡手段としてだけでなく、ニュース、天気、地図、スケジュール管理、写真、音楽、動画、SNSなど、私たちの日常のあらゆる場面に深く入り込んでいます。

 

その一方で、「少しだけのつもりが、気づけば1時間経っていた」「何の目的もなく無意識にスマホを開いていた」という経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。

今回は、そうしたスマホとの関わり方を見直す視点として、マインドフルネスを活用する方法を考えてみたいと思います。

 

 

無意識に手が伸びる瞬間に気づく

 

スマホを使う時間のすべてが問題なのではなく、私たちが気づかないうちに「自動的に反応してしまう」状態が続くことが問題になります。

 

たとえば、何となく手持ち無沙汰になったとき、静かな空気に耐えられないとき、あるいは少し不安な感情が湧いたときなど、無意識にスマホに手が伸びる場面があります。そこには「退屈を避けたい」「安心したい」といった、ごく自然な心の働きがあるのですが、私たちはその動機に気づかないまま行動してしまいがちです。

 

マインドフルネスは、そうした自動的な反応に「気づく」ことを大切にします。自分の手がスマホに向かう瞬間に、「あ、今、自分はスマホに手を伸ばした」と静かに認識するだけで、それはもはや無意識の行動ではなくなります。気づきが生まれたとき、私たちは初めて選択の余地を取り戻すのです。

 

 

「このスマホ時間は、自分にとって必要か?」と立ち止まる

 

マインドフルネスの実践では、「今ここにいること」と同時に、「自分にとって何が必要か」を丁寧に見極める姿勢が育まれます。

 

スマホに手を伸ばしたくなったとき、その行動を止める必要はありません。ただ、ほんの一瞬でも立ち止まり、「今の自分は、何を求めているのだろう?」と問いかけてみるのです。たとえば、「ちょっと疲れていて気晴らしが欲しいのかもしれない」「不安で何かを確認したくなったのかもしれない」といった気づきが生まれるかもしれません。

 

自分の内側にある動機や感情に気づくことで、私たちはスマホとの関係を自分の意志で選び取ることができるようになります。使う・使わないに関係なく、そのプロセスそのものが、自分自身へのケアとなるのです。

 

 

意図をもって使うことで「つながり直す」

 

スマホの時間がマインドレスになってしまうのは、多くの場合「惰性で」「目的を見失って」使ってしまうときです。反対に、マインドフルネスの視点を取り入れることで、スマホの使用にも意図や方向性を取り戻すことができます。

 

たとえば、「これから10分だけ、ニュースをチェックする」「このアプリを使って予定を整理する」と、あらかじめ使う目的と時間を決めておくだけでも、使っている間の意識は大きく変わります。

また、使い終えた後に「自分はどんな気分になっているか」「心と体にどんな変化があったか」にも気づいてみましょう。疲れた感じがあるか、満たされた気持ちがあるか、あるいは落ち着かない感じが残っているかもしれません。そのように、自分の反応とつながり直すことが、次のスマホとの付き合い方にも影響していきます。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?マインドフルネスの実践を通じて、スマホとの関係を一つひとつ丁寧に見直してみることは、現代に生きる私たちにとってとても大切なケアの一つです。

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