HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

健康・予防

みゆきの里内新入職者研修「アロマテラピー研修」

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4月となり、新しい環境となりますね。みゆきの里内にも新しく入職された方々のお顔が見れる季節となりました。

先日は、毎年開催されている「みゆきの里 新入職者研修」で『アロマ部門』としてアロマテラピーについての研修を実施させていただきました。

 

テーマは

「心と体の恒常性」をサポートするアロマテラピーについて

内容は、目次にありますように、

  • 自分を癒すアロマテラピーについて
  • 健康管理に役立つアロマテラピーについて
  • 補完代替療法としてのアロマテラピー
  • 癒しの場所「みゆきの里ハーブガーデン」について     という流れでご説明いただきました。

 

 

自分を癒すアロマテラピーについて

 

「アロマテラピー」と言えば、『癒し』というイメージが強いかと思います。

心地いい香りを、ゆっくりと鼻から吸って呼吸をすると、ふ~っと頭と心が安らぎます。

それは、単純に気休めとかではなく、解剖的にも香りの成分が鼻から入ると、

脳の『大脳辺縁系』という「快」や「不快」などの本能をつかさどる部分にダイレクトに情報が伝わります。

そこから「快」の電気信号が視床下部に届くと自律神経が副交感神経優位となり、リラックスへとながるわけです。

ゆっくりと心地よい香りを吸う。そして、体の中にためこんでいるものを吐き出す。そのような深呼吸を5回以上は繰り返す事。

実際に、香りを作る過程では、何度も心地いい香りで呼吸をしますので、自ずと緩まっていきます。

 

みゆきカレッジでは、アロマテラピーを通した健康相談にいらっしゃる方は、

「数年ぶりに深呼吸ができました。」とお声をいただくこともあります。

見ているとやはり、『呼吸している?』と思うほど、呼吸が浅かったり、早かったりしている方が多いです。

 

私自身も看護師で病棟勤務しているときなどは特に、常に心が焦っていて、せかせかしていて落ち着かない状態が続いたものです。

そんな時に、アロマテラピーは「ゆっくりとした動作」や精油の滴下も焦らずにゆっくりと滴下する瞬間を「待つこと」など、香りに癒されると同時に『ゆっくりとした時間』を私自身に教えてくれました。

『癒し』というのは、単純に自分にご褒美というだけではなく、

癒されると➡余裕ができる。

癒されると➡人に優しくなれる。

癒されると➡自己肯定感が上がる。

など癒されたその先に、自分だけではなく、周りに対する言動などにもつながっていく大切な過程なのです。

『誰かにエネルギーを注ぐ方こそ、自分自身も大切にしてほしい』

特に1日の終わりには、自分をねぎらい、自分を労わり、心地よく次の日を迎えるために、自分自身に癒しの時間を少しでも意識するのはいかがでしょうか。

 

 

健康管理に役立つアロマテラピーについて

 

 

 

 

アロマテラピーは実は、「健康管理」にも役立ちます。ただし、これには大切なポイントがあります。

  • 安全性を確認できる精油を活用すること。
  • 安全で正しい知識を持って活用すること。

アロマテラピーは、元々人本来が持っている「恒常性の維持」をサポートするという観点で役立ちます。

例えば、

・風邪の引き始めに、発熱があった時に「免疫調整作用」や「抗炎症作用」など、そもそも人本来が持っている免疫をサポートすることや、炎症を緩和させる目的でアロマジェルを作成していて、胸腺(胸元)、腋窩(脇)、鼠経(太ももの付け根)、耳下腺(耳の下)、脊柱(背筋)などリンパ節が多い箇所に塗布すると、発熱などの症状が短期間で落ち着くなどの経過を認めることがあります。

もちろん、日頃から感染予防として、空中に「抗菌作用」や「抗ウイルス作用」の精油をディフューズさせることも可能です。御幸病院やみゆきの里内の施設内でもディフューズさせている部署が多くあります。

今回の活用例はほんの一部ですが、痛みや女性のホルモンバランスのお悩み、胃腸のケア、日々のストレス緩和など、本当に日常の多くの場面で活用ができます。

ただし、冒頭でも述べたように、「健康」に活用するためには

  • 安全性を確認できる精油を活用すること
  • 安全で正しい知識を持って活用すること

上記2点を意識していただくことが重要です。

 

  • 安全性が確認できる精油について:

みゆきの里内では、「安全性を確認できる精油」として『ケモタイプ精油』を活用しています。1本の精油に対して、1枚の「成分分析表」が付属しています。

「成分表示」って、薬箱の裏側や食品の裏側にも表記されていますよね。

それと同じように、ただの液体に見える精油の中身として、どのような天然由来の植物成分(香りの成分)が含まれているのか検査した結果が証明されています。

香りの成分だけではなく、加工などをしていないことの数値的な照明、農薬も検出されなかったことの証明まで明記されています。

「健康」に活用するアロマテラピーの場合、香りを楽しむ芳香だけではなく、皮膚に塗布して活用する方法も多々あります。

皮膚に塗布して活用するとなると、農薬が混じっていないことや人工的に加工されたものではないことの証明があるというのは、とても「安心感」に繋がりますよね。

みゆきの里は、医療・介護施設が多数ありますので、特に「安全性」については重要視したいところです。

 

 

  • 安全で正しい知識を持って活用

「安全性」が確認できる精油を活用して、次は安全に活用するためには、少々正しい知識を必要としています。

例えば、乳幼児、妊婦、授乳中の産婦、てんかんを持つ患者、ホルモン依存型がん疾患、乳腺症の方には使えない精油などもあったります。

子供に適した濃度や全身に使うのか、部分的(局所的)に塗布して活用するのかでも適した濃度があります。

原液ですと、皮膚トラブルをきたす場合がありますので、精油は植物油やクリーム、ジェル基材などに希釈して使用します。

安全に活用するための知識のほんの一例を記載しましたが、逆に言うと、これらの知識をおさえておけば、自由に様々な場面で応用としての活用ができるようになります。

このように、何度も言いますが、

  • 安全性が確認できる精油を活用すること
  • 安全で正しい知識を持って活用すること

をおさえて、「健康管理」に役立つアロマテラピーが日々の暮らしに役立ちます。

みゆきカレッジでも、咳が長引く、眠れない、頭痛の緩和に、むくみ緩和に、終末期のケアに、下肢の痛み緩和に、鼻づまりに、気分転換に、イライラ緩和に、目の疲れなど様々な場面でご相談を受けてきました。

病院に行くほどではないのだけれども、日々の不調をケアしたいという時に健康に役立つアロマテラピーとして、まずご相談いただくことも可能です。

 

補完代替療法としてのアロマテラピー

 

御幸病院の外来には「統合医療センター」があります。

統合医療とは、西洋医学のいいところと西洋医学以外の療法の良いところを合わせて、目の前の方が「より快方に向かうために」サポートを行っています。

漢方、鍼灸、食事療法、アロマテラピーなど西洋医学以外の療法として、選択肢も広く対応されています。

また、病棟内にはNARD JAPAN認定アロマ・アドバイザーの資格をお持ちの看護師さんなどがおられ、「夜間のアロマラウンド」を実施されたことがあられ、患者さんとのやりとりには感動いたしました。

寝る前に精油ボックスを台車に乗せて、ご希望の患者様に精油をティッシュに垂らしてお渡しするという「アロマラウンド」

「寝る前にアロマどうですか?」というお声かけと共に、精油の候補とその作用をお見せしながら患者さんにご希望の香りを選んでいただくというもの。

何度かご利用されたことのある患者さんは「これがあると眠れる。夜中に目が覚めてもこの香りを嗅いでまたすぐに寝れる。」と話されるのです。

もしこの場面で、夜が眠り薬しかない場合には、夜中目が覚めた時に、眠り薬を追加するか、または、昼夜逆転にならないように我慢の時間になるかということにもなりかねないわけです。

ですが、『アロマテラピー』という選択肢が一つ広がるだけで、必要以上の薬を活用することもなく、苦痛の軽減につなげられ、まさしく補完代替療法として成り立っている素晴らしい場面だなと思わざるを得ません。

現在、私自身も御幸病院やみゆきの里内スタッフさんとも「安全なアロマテラピーの実践に向けて」ミーティングをさせていただく機会がございますが、少しずつでも『アロマテラピー』が苦痛の緩和につながるよう貢献できればよいなと思います。

 

 

癒しの場所ハーブガーデン

 

 

 

みゆきの里内には「ハーブガーデン」もあります。この場所は、いつも植物がたくましく生きる優しい光景と、落ち着く空気感に癒されます。

患者さんのリハビリテーションの場所としても活用されていたり、地元の方も公園帰りに立ち寄られたりと地域の方々にも愛される場所となっています。

植物はいつも動じずに、そこに在る姿に励ましを与えてくれます。

日々を忙しく過ごしすぎた、心を落ち着かせたいという時にはぜひハーブガーデンで癒されていただければと思います。

そして植物にそっと触れてみてください。

ローズマリーもふれるとすっきりとたくましい香りを持っています。

また、ミントは1枚の葉をちぎってみると、そこからスカッと気分が切り替わるような香りを放ちます。

それぞれのハーブが織りなす香りは、精油の濃縮された香りとはまた違って、とてもやさしく癒されますよ。

植物と共に日々を優しく暮らす。

暮らしの中に、植物のエッセンスが少しあるだけでも落ち着きますのでお勧めです。

 

 

最後に

 

 

これまで、様々なアロマテラピーについてご紹介してきました。

みゆきの里では、「安全性」が確認できる精油のご提供「安全に活用するために知識」をお伝えする場

として様々に環境をそろえております。

「安全性」が確認できる精油は『テノモス』からご案内できます。

また、「安全」に活用するための知識をお伝えする機会として適宜、ケモタイプ精油の香りに包まれる体験会や、レッスンなのに笑顔がいっぱいの講座などを随時開催しております。

アロマテラピーを活用した健康相談も必要な時にはご遠慮なくみゆきカレッジの「お問い合わせ」にてご相談いただければと思います。

 

時間に追われ、せかせかと生きがちな日常に少しでも深呼吸のお時間を。

深呼吸と共に心地いい香りを成分の作用であなた自身を整える術として、

ぜひ安全に心地よいアロマテラピーをご活用いただければと思います。

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