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コラム

鍼灸

減量を耳鍼でサポート

 

「鍼治療で痩せられませんか?」ときどき患者様からこのような質問を受けることがあります。

痩せた人もいるし、痩せなかった人もいる、というのが正直な答えです。

肥満の原因はさまざま。西洋医学的にも、東洋医学的にも、さまざまです。

 

悩みの多くは、肩こりや頭痛、膝や腰の痛み。

 

 

実際のところ、当センターに肥満そのものを改善したいと鍼灸治療を受けに来られる方はほとんどおられません。

そのお悩みの多くは、肩こりや頭痛、膝や腰の痛み。なかでも、とくに膝や腰の痛みは、体重による負荷が症状改善の邪魔をしていることがあります。

今よりも減量できたら身体への負担が軽くなって痛みが楽になるだろうな…というケースです。

そのような時、通常の治療に加え、「耳鍼療法」でサポートすることがあります。

 

耳鍼療法とは?

 

いわゆる足つぼ、足の裏にある反射区についてはご存じの方も多いことと思います。

あれは足の裏に全身が投影されている「部分=全体」という考え方が根本にありますが、私たちの耳も同じように全身が投影されていると考えられています。

それはまるで赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときのように、耳の下方には顔や頭、上方には下半身が投影されているイメージです。

 

 

耳鍼療法とは、耳穴(じけつ)と呼ばれる、いわゆる耳ツボに刺激を与える治療法です。

 

減量を目指す場合、食欲の調整や代謝を促進するといわれている飢点、食道、胃、内分泌、神門などの耳穴が治療のポイントとなります。

それらの反応がより顕著なところを探しあて、そこに数mmの小さな鍼を留置し、一定期間テープで固定するという方法をとります。

 

モチベーション維持と目標体重

 

目指す目標体重は、BMI=22として、[身長(m)×身長(m)×22]で算出します。

治療の中で、定期的に体重を測りながらモチベーションを維持していくことが大切です。

 

一気に減量するよりも、時間をかけて少しずつ無理なく減量されたケースの方がやはりリバウンドが少ない印象です。

 

最近担当させていただいた坐骨神経痛の患者様は、耳鍼療法を併用しながら約半年で5㎏減量されました。

長年苦しんできた腰と脚の痛みからも解放され、喜ばれました。

 

まとめ

 

簡単に痩せそうとつい思ってしまいがちですが、世の中そんなに旨くはいかないですね…

この患者様は、当然のことながらセルフケアにも真剣に取り組まれました。

耳鍼療法だけで肥満が解決できる、との誤解がないようくれぐれもお願いします。

 

まずは、食事や運動など普段の生活を見直してみること。

当センターでも、耳鍼療法を行う前に患者様にはご自身の摂食行動を振り返っていただきます。

もしかしたら、食べるという行為で、満たされない何かを埋めているかもしれません。ストレスケアも重要です。

一方で、腰や膝も痛みのある方は、出来る運動も限られてきます。

また、筋肉量が急激に落ちてしまうような減量もあまり意味がありません。

大切なのは、多角的な視点に立って、各分野の専門家にアドバイスをもらうこと。 そして、継続できるご自分に合った方法を見つけて、実践してみることです。

山内 晶子

山内 晶子(やまうち あきこ)

現職:御幸病院 統合医療センター

略歴

2001年 熊本大学 理学部 卒業
2005年 神奈川衛生学園専門学校 東洋医療総合学科 卒業
2007年 東京衛生学園専門学校 臨床教育専攻科 卒業
2007年 神奈川衛生学園専門学校 東洋医療総合学科 専任教員
2013年 御幸病院 統合医療センター 入職 ~現在に至る

資格

国家資格 はり師 きゅう師 あん摩マッサージ指圧師
ナード・アロマテラピー協会認定 アロマセラピスト
日本ヨーガ療法学会認定 ヨーガ教師

所属学会

全日本鍼灸学会、日本統合医療学会、日本ヨーガ療法学会

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