HOLISTIC HEALTH JOURNAL

ホリスティックヘルス ジャーナル

王先生から知る 東洋医学の基礎知識

ツボは反応点であり、治療点である

 

 

いつでもどこでもできるツボ押し

 

ツボ療法は、中国で生まれた伝統的な治療法です。

今のように医療器具やお薬がなかった頃、人々は特定の場所を刺激したり温めたりして治療していました。

ツボに働きかける方法の代表が鍼灸治療ですが、「ツボ押し」は自分で今日からすぐにできる簡単なケアの方法です。

 

そもそも、ツボってなあに?

 

東洋医学では、体内を「気血水(きけつすい)」がめぐっていると考えられています。この気血の通り道が「経絡(けいらく)」で、全身の組織や器官、五臓六腑と連絡しています。この経絡上にある“ツボ“を刺激することで、気血水の流れをスムーズにして五臓六腑のはたらきを高めていきます。

足のツボを刺激すると腰の痛みが緩和するという現象は、この経絡を通じて離れた腰に効果が表れた結果といえます。

 

ツボの探し方のコツ

 

WHO(世界保健機関)では、現在361個のツボが統一化されています。

これ以外にも、以前ご紹介した“失眠(しつみん)”のように、昔から経験的に受け継がれてきたツボもあります。

ツボは、からだに変調が起こった際に何らかの反応を示すポイントといわれています。

そして、そこはすなわち治療・ケアのポイントになるところです。

基準となるツボの位置(取り方)を参考にして、次のような反応がより感じられる場所を探してみましょう。

へこんでいる、はっている、コリがある、押すと痛い、冷えている、ザラザラしている など

 

 

ツボ押しのしかた

 

リラックスできる姿勢をとり、親指や人さし指などで押していきます。

ツボ押し棒などを使用してもよいでしょう。

息を吐きながら5秒ほど押して、吸いながら圧を抜くという具合に、呼吸に合わせてゆっくりと行っていきます。1か所1~3分程度。圧の強さは、“心地よい、痛気持ちいい”程度で十分です。

山内 晶子

山内 晶子(やまうち あきこ)

現職:御幸病院 統合医療センター

略歴

2001年 熊本大学 理学部 卒業
2005年 神奈川衛生学園専門学校 東洋医療総合学科 卒業
2007年 東京衛生学園専門学校 臨床教育専攻科 卒業
2007年 神奈川衛生学園専門学校 東洋医療総合学科 専任教員
2013年 御幸病院 統合医療センター 入職 ~現在に至る

資格

国家資格 はり師 きゅう師 あん摩マッサージ指圧師
ナード・アロマテラピー協会認定 アロマセラピスト
日本ヨーガ療法学会認定 ヨーガ教師

所属学会

全日本鍼灸学会、日本統合医療学会、日本ヨーガ療法学会

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